あらすじ

列強各国の思惑と陰謀が渦巻く国際会議では、ヴァイセン国王の暗殺を未然に防ぐ活躍をみせたバルツァー少佐。ところが、大局的には大陸の情勢とバーゼルラント国内の政情はさらに不安定となってしまう。様々な苦楽を共にした士官学校の生徒達に感情移入し始めたバルツァー少佐は、混乱するバーゼルラント国内の状況を収めるために腐心する。しかし国内情勢の不安と兄弟王子の確執は頂点に達し、ついに取り返しのつかない事態に発展する!!
軍靴のバルツァー 1巻
19世紀帝国主義時代。軍事大国から田舎の小国バーゼルラントの士官学校へ赴任する事となったバルツァー少佐。彼への指令は軍事後進国であるバーゼルラントの軍制改革を推し進めるというものであったが、平和に馴れきった教官や生徒たちを前に戸惑うばかりの日々……。しかし次第に本格的な戦役へと発展していき、戦争と平和の狭間にて教官と少年たちの運命が動き出す。軍事、政治、青春の群像活劇!!
軍靴のバルツァー 2巻
同盟小国バーゼルラントの士官学校教官として赴任され、平和ボケした生徒や教官たちとぶつかり合いながらも次第に信頼を得てゆくバルツァー少佐。しかし王族間の派閥争いに巻き込まれ、第一王子の側近であり、かつての同期であったリープクネヒトの目論見により組織されたデモ隊の鎮圧に駆り出されることに。早くも実践を強いられるバルツァーと生徒達の命運は……!?
軍靴のバルツァー 3巻
軍事小国バーゼルラントの士官学校教官として赴任されるも、次第に王族間の派閥争いに巻き込まれていくバルツァー少佐。そして、はからずも第二王子の知恵袋として、その権謀術数の才を買われ重用されていく事になる。こうして国を憂う王子の決断が彼の運命を変えていくことに…!? 舞台は学校から宮廷、そして戦場へ! バルツァー少佐と生徒達は時代のうねりに巻き込まれて行く!!
軍靴のバルツァー 4巻
政争の中、その軍事と政略の能力を買われ、バーゼルラント第二王子から自らの参謀にと勧誘されるバルツァー少佐。そんな中、仇敵リープクネヒトの暗躍や大国間の思惑が交わり“第二次ノルデントラーデ戦争”が勃発する! 小国の派閥争いから端を発して事態は急転し、バルツァーは生徒達と共に戦場へ向かう――!!
軍靴のバルツァー 5巻
勃発した“第二次ノルデントラーデ戦争”にアウグスト王子や生徒達を引き連れ参戦する事になったバルツァー少佐。安全な後方配置のはずが、突如ホルベック騎兵部隊に後背を突かれ、予想だにしなかった過酷な撤退戦を強いられる事になる。負傷したヴァイセン軍大尉から指揮権を委譲されたバルツァーは、バーゼルラント義勇軍と共に敵制圧地帯を無事に離脱することができるのか……!?
軍靴のバルツァー 6巻
対ホルベック戦争“ノルデントラーデ戦争”では過酷な撤退戦を戦い抜き、生徒達と共に見事生還を果たしたバルツァー少佐。しかし圧倒的有利にあったヴァイセン軍の元に、第三国エルツライヒの調停により停戦勧告が届けられ、これが事態を思わぬ方向へ揺り動かす。列強各国の思惑と陰謀が渦巻く中で、さらにリープクネヒトの奸計がバルツァーと生徒達を窮地に追い込む……!?
軍靴のバルツァー 7巻
列強各国の思惑と陰謀が渦巻く国際会議では、ヴァイセン国王の暗殺を未然に防ぐ活躍をみせたバルツァー少佐。ところが、大局的には大陸の情勢とバーゼルラント国内の政情はさらに不安定となってしまう。様々な苦楽を共にした士官学校の生徒達に感情移入し始めたバルツァー少佐は、混乱するバーゼルラント国内の状況を収めるために腐心する。しかし国内情勢の不安と兄弟王子の確執は頂点に達し、ついに取り返しのつかない事態に発展する!!
軍靴のバルツァー 8巻
アウグストから軍事顧問解任を告げられ、士官学校を離れたバルツァー少佐。その一方で、バーゼルラントの兄弟王子の確執はついに本格的な闘争へと発展し、王室の秘密を公にしようとする第二王子アウグストを滅さんと兄王子フランツはクーデターを決行。首都を制圧しバルツァー不在の士官学校を完全に包囲する。追い詰められたアウグストと生徒たちの命運は!? そして本国の部隊と合流したバルツァーはどう動く――!?
軍靴のバルツァー 9巻
エルツライヒの智将・レンデュリック大佐率いる精鋭部隊と、ユルゲンが加わった南部貴族連合の大部隊に包囲され満身創痍の士官学校と生徒達。その最中、最新鋭の気球を使い辛くも帰還を果たしたバルツァー少佐は、その帰休を使って最新の戦術で反撃に出る! 果たして高度な砲撃戦を制して勝利するのはどちらの王子なのか……!?
軍靴のバルツァー 10巻
救援部隊を引き連れたヘルムートの登場で形勢は逆転。第一王子とレンデュリック大佐はエルツライヒに向け逃亡し、第二王子アウグストとバルツァーは追撃戦の準備を進める。しかしこの瞬間、ついにヴァイセン軍が治安維持を名目にバーゼルラントに侵攻を始める。残されたごく僅かの時間の中で、南部群を粉砕しバーゼルラントの混乱を収めることが出来るのか!? そして敵対してしまった教え子ユルゲンの行方は――!?
軍靴のバルツァー 11巻
バーゼルラントを二分した内戦は第二王子アウグスト陣営の勝利で終結。しかし混戦の最中、第一王子陣営についたバルツァーの教え子たちも命を落としていた。その中にはヘルムートの盟友、ユルゲンの姿も――。戦乱の時代の中で、悲しみの時は長く続かない。傷ついた士官学校の立て直しを図るバルツァーの元に、祖国ヴァイセン陸軍から召集命令が…!?
軍靴のバルツァー 12巻
ヴァイセン本国からの召集命令により、一時帰国したバルツァー少佐。査問会議にかけられ、辺境要塞司令官への昇進と引き換えに左遷され意気消沈する。その一方で、ヴァイセン国内の混乱は加速度的に進みだし、国王派と参謀総長派の暗闘が激化する。そして遂にバルツァーの理解者であったヴァイセン国王にも魔の手が……。バルツァーの人生も大きく変転する事になる!?
軍靴のバルツァー 13巻
ヴァイセン国王の暗殺と後継者フェルディナント皇子のバーゼルラントへの亡命により、ヴァイセンとバーゼルラントは交戦状態に突入する。亡命政権の軍事最高責任者として祖国ヴァイセン軍と戦う事となったバルツァー。生徒達を守るため、バーゼルラントの地で迎撃の策を練っていたところに、まさかの意外な援軍が……!? 物語は歴史と共に大きく展開する――。
軍靴のバルツァー 14巻
続々と集結するヴァイセン陸軍に対して、防衛線構築を急ぐバルツァー。リープクネヒトの助力もあり後方攪乱に一定の成功を収めるも、ヴァイセン軍にもバルツァーに比肩する智謀の将が現れる。彼はバルツァーが仕掛ける情報戦に怯むことなく対抗策を繰り出す、まさに知勇兼備の将だった。そして彼を中心に各国から曲者や古強者が戦線に集い、ついにヴァイセンとバーゼルラントの戦いが本格化する――!!
軍靴のバルツァー 15巻
軍事、政治、青春の群像活劇!! 時代と運命に翻弄される軍人バルツァー。彼は、赴任先だった小国バーゼルラントにて自らが“最新の戦争”を教え込んだ生徒たちと共に、祖国ヴァイセンの侵略に徹底抗戦する道を選んだ。攻め来るはヴァイセン屈指の指揮官4人衆が率いる独立専行師団“クアドラット”! ヴァイセン対バーゼルラント、本格開戦の幕が切って落とされる──! 軍事×政治×青春の群像活劇、再始動!
軍靴のバルツァー 16巻
軍事、政治、青春の群像活劇!! 自らが“最新の戦争”を教え込んだ生徒たちと共に祖国ヴァイセンの侵略に徹底抗戦する道を選んだバルツァー。敵騎兵部隊撃破、同盟による包囲、塹壕奪還と戦争を順調に進めるバルツァーたちバーゼルラント軍だったが、前戦から下がるヘルムートの表情はなぜか暗く……。さらに、ヴァイセンの「戦場の女神」が動き──! 軍事×政治×青春の群像活劇! 単行本未収録だった「万博」番外編も収録!
軍靴のバルツァー 17巻
軍事、政治、青春の群像活劇!! 自らが“最新の戦争”を教え込んだ生徒たちと共に祖国ヴァイセンの侵略に徹底抗戦する道を選んだバルツァー。軍事大国の猛攻に耐え続け膠着状態となった戦争は2年の時が経ち戦況以外のあまりに多くを変えていた──。世界が変われば、人々も大きく変わる……! 軍事×政治×青春の群像活劇! 待望「憂国のリープクネヒト」編も収録!
鉄血キュッヒェ

鉄血キュッヒェ

本格ミリタリー漫画『軍靴のバルツァー』の中島三千恒、最新作! 第一次世界大戦下のヨーロッパで、ドイツ軍に「鉄血の台所〈キュッヒェ〉」と呼ばれたチームがいた。パリで修業した若きコック(生意気)と、ひたすら栄養重視の中佐(変人)のコンビが、兵士の「食」の改善のため西部戦線を駈ける!!
軍靴のバルツァー外伝 銀灰のユーリ

軍靴のバルツァー外伝 銀灰のユーリ

兄が陸軍大学のクーデターで死んだ。その報せを聞き、生きる意味を失っていたユーリは、孤児のティモと出会い「兄の死の真相を知る」という新たな目標を得る。二人は軍が秘匿する情報に近づくため、諜報員としての道を歩みだす。舞台はバルツァーがバーゼルラントに赴任する7年前。歴史の表には出ない影の戦争が、いま始まる!!
赤壁ストライブ

赤壁ストライブ

抗戦か恭順かを巡り対立する家臣団。孫家に服従しない大豪族。若き司令官に対する宿将たちの反感。そして何より、兄・孫策に遠く及ばぬ己の力量――。三国志における最大の決戦「赤壁の戦い」。それは後の呉皇帝・孫権にとっては、呉という集団を一つにするための戦いだった。漢王朝のためでも、天下統一のためでもない。呉の家臣と民のため、孫権の「赤壁」が始まる――。
魏志 文帝紀 建安マエストロ!

魏志 文帝紀 建安マエストロ!

“乱世の奸雄”曹操が覇道を突き進み、その一方では新たな文化が花開いた時代、建安年間(西暦196年~220年)。曹操の子・曹丕の日常は、権力者である父のおかげで苦労知らず…でもなかったり。やっぱり父の存在感とプレッシャーは大きいし、趣味の文学では弟・曹植の天才ぶりにかなわないし。さらに側近達は、曹丕自身の意志を差し置いて「曹丕派vs曹植派」の派閥抗争を始めちゃうし……。悩める貴公子・曹丕の明日はどっちだ!?