依存の迷宮を抜け出せるか!? 佳境!! 空知遊矢は仕事がうまくいかず、父の遺産をガチャ課金に費やし引き籠って鬱になってしまう。空知は「ゲーム依存」に陥っていたのだった。同僚の未唯さん・寅太郎の尽力と「ゲーム依存の自助会」で、ガチャ課金をやめた空知。しかし本当はやめられず、周囲に黙って課金し続けていたのだ。生きる実感を失い、金を金とも思えず、自暴自棄な本心を露わにした空知。そんな彼に寅太郎は怒り、未唯もアルコール依存の父のことを吐露するが…!? 依存に陥った時に当人だけでなく、その介助者となる家族も同じように苦しむことを知った空知だったが、回復への本当の第一歩を踏み出せるか…!? 『僕の妻は発達障害』で話題の作家が、自身の経験を元に「依存の迷宮」を描ききる!!
自分もゲーム大好きマンで、小さい頃『信長の野望』にハマって、夏休みとか寝ずに鼻血出して失神するまでやってました。 今でもゲームが好きだし、時間を忘れてゲームの世界に入り込む、プレイしている時の非現実的な感覚の楽しさは中毒になるのも頷けます。 だから主人公のゲーム好きに共感できました(特に、子供の頃友達とロッ○マンを1機交代で~とか自分もやってたから懐かしい) が、やっぱりソシャゲーのハマる部分だけは理解できなかった。 自分が据え置き中心で、そこまでゲーマーじゃないと言われればそれまでですが、ソシャゲー特有の 基本無料で課金して強くなる とか レアアイテムひかせるガチャ とか 終わりのないストーリー、イベントによるランキング制度とか、やっぱりよくわかないんですよね。 ゲーム世界以外の雑音が多くて、ゲームに集中しているのか、システムに翻弄されているのかわからなくなる感じ。 特にお金で強くなる(強キャラをお金で当てるのも含)のも違和感があって、ゲームの醍醐味ってストーリーやキャラの魅力だったり、マリオとかに代表される自分のプレイスキルが上がることでクリアする爽快感が大事だと思うんですよ。 なんで、自分は主人公のように親の財産をつぎ込んでまで課金するほど依存症にはならなそうなだと思いつつ、本作は、そんな依存症の人たちの対処法を描くのと、どうしてそうなってしまうのか?という理由まで描いているのが大変参考になりました。 特にソシャゲにハマる仕掛けの部分は、すごく納得してしまいました。 「コンプガチャ」とか計算しつくされた設計に恐怖すら覚えます。 ゲームって本来エンタメのはずなのに、こんな形のものが出てくるのはなんとも悲しいものですが、理由がわかれば対策できそうなので、是非読んでほしいし、むしろ子供とかにも読んでほしい。