あらすじ醜き白雪姫の魔女との美しき出会い。女性初の大陸航海士ジャンヌ・バレとの別れ。そんなふうに数々の愛を宝石へ変えてきた宝石商。彼は過去、ギリシャ神話の英雄ペルセウスだった。メドゥーサと討ったとされるペルセウスは、どんな子供時代を送って、どんな風に生きてきたのか。そこには、宝石商自身の人生―ヒストリティカ―が在った!狂気的な描き込みで読むものを魅了する新進気鋭の作家・佐々木つかさが贈る、愛と宝石を巡る物語、完結の3巻!
この作品は「この世のものとは思えないほど美しい宝石を売っているが金銭は受け取らない」という不思議な宝石商を営む男と、彼が出会う様々な登場人物が織りなす物語です。 この宝石商の持つ石櫃には特別な力が宿っていて、石櫃に入れたものが”持ち主にとってどれだけ価値があるか”を反映して入れたものを宝石に変えることができるというのです。 この作品ではそんな石櫃を持つ宝石商と出会い、さまざまな理由から自身の”大切なもの”を宝石と変える人々のドラマが描かれていきます。 オムニバス形式で展開するこの作品は、土地も時代も飛び越えた多種多様な舞台が登場し、作中で登場する”宝石”にも引けを取らないほど美しい絵で物語が描かれています。 また、物語によっては史実に沿っているような展開を見せるものもありハッとするような仕掛けもたくさん仕込まれている、そんな作品です。 1巻まで読了