あらすじ「曰く憑きの物件」と呼ばれるものがある。いわゆる、幽霊が出る物件だ。それら不動産絡みの霊害トラブルに対応するため、「不動産霊害対策組合」は存在する。住人を恐怖に陥れる幽霊たち。しかし、お経を唱えるだけでは何も解決しない。幽霊たちにも「理由」があるのだ。物言わぬ幽霊たちの思いを突き止め、幽霊と住人、双方の問題を解決するのが彼らの仕事。これは、「曰く憑き物件厄落師」魚住要と、その助手(にやむを得ずなってしまった)夏木千花の物語である。