『今日』を何度も繰り返す世界で、選ばれなかった一日があることを「わたし」だけが憶えている。そして、繰り返す『今日』は気まぐれで、『今日』が終わったらリセットされて、明日また来る『今日』が、同じ一日になることは殆どない。そんな呪いを受けた相沢綾香の前に現れたのは、「相沢綾香さんっていうんだ。私、稲葉未散。よろしくね」そう言って次の日の『今日』も繋がりを作ってくれる稲葉未散。繰り返す『今日』の中で生まれて初めての友達という関係と、少しづつ縮まっていく距離に戸惑いつつも、静かに変化していく「わたし」の気持ち…。恋も友情も知らなかった、そんな「わたし」と「彼女」の不器用な想いにまつわる、すこしフシギな物語。第12回GA文庫大賞金賞受賞の話題作が遂にコミカライズ!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
『今日』を何度も繰り返す世界で、選ばれなかった一日があることを「わたし」だけが憶えている。そして、繰り返す『今日』は気まぐれで、『今日』が終わったらリセットされて、明日また来る『今日』が、同じ一日になることは殆どない。そんな呪いを受けた相沢綾香が今直面しているのは、従姉の優香が事故死してしまう『今日』、五月二十三日。既に五度繰り返された優香が事故死する『今日』を変えるため、六度目の五月二十三日にかける綾香は──…!? そして、学校では稲葉との仲が進展する中で、綾香に対抗意識を燃やす中学時代からの因縁の相手が現れ、稲葉の絵を侮辱されたことをきっかけに、綾香が感情を顕わにしてしまう事件が起きて…。「わたし」と「彼女」の不器用な想いにまつわる、すこしフシギな物語、待望の第2巻!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
『今日』を何度も繰り返す世界で、選ばれなかった一日があることを「わたし」だけが憶えている。そして、繰り返す『今日』は気まぐれで、『今日』が終わったらリセットされて、明日また来る『今日』が、同じ一日になることは殆どない。夏休み前の最終登校日から数えて二百日に及ぶ夏休みが終わった九月、未散と毎日会えることに喜びを感じる綾香だったが、未散がラブレターを貰ったことで、二人の関係は文化祭が近づく中で少しづつ進展してゆくことに…。だがその先で、未散との幸せな時間を期待する綾香に待っていたのは、回避不能な過酷な運命。そしてその時…綾香が初めて知ることになる衝撃の事実は──…!? 「わたし」と「彼女」の不器用な想いにまつわる、すこしフシギな物語、物語の根幹に関わる秘密が明かされる第3巻!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
『今日』を何度も繰り返す「わたし」相沢綾香の世界で、稲葉未散と気持ちが通じ合い、幸せな時間を過ごすことが出来た十月四日C。残念ながらその日は採用されず、迎えた翌十月五日に未散は死んでしまう。未散のいない世界に意味はない。そう思う綾香は自ら命を絶って十月五日を繰り返し、未散が死ぬ運命を変えようともがく。一方で未散も、自分が魔法使いになるという秘密を綾香に打ち明ける。だが、未散が魔法使いになることを許さない世界は、何度十月五日を繰り返しても、必ず未散が死ぬ運命をもたらすのだった。そうして永遠に繰り返す十月五日の中で、未散を救い無事二人で十月六日を迎える運命を切り拓くことが出来るのか――…!? 魔女の呪いを乗り越え、「わたし」と「彼女」の想いが繋がる第4巻!!
タイムループというものが、こんなにも切ないという事に驚かされる。 主人公だけが同じ日を何度も繰り返す。取り残される悲しみは絶望的だ。以前の記憶がある事が意外にも、彼女を孤立させる。とことん孤独な彼女の心の奥にはいつも、凍りついた痛みが見える。 そんな主人公のうんざりする日常に、安定した友人となる女子が現れる。また親戚の一人は主人公を理解して寄り添っている。この二人によって救われている彼女は、二人にどうしても過剰な想いを拗らせてしまう。静かな画面に響く、ときめく彼女の心音を共有する心地よさ。 物語は残酷だ。タイムループは非現実的な事象だが、彼女の孤独には現実的に共感できる。「将来魔女になる」友人がSFとしても百合としても、想像もつかない高次元の極みで主人公を救う時を期待したい。