あらすじ藝大受験に失敗して美術予備校に通う一浪の少年、今 正孝(こん まさたか)絵を描くことが好きで、予備校には同年代の仲間がいて、毎日それなりに楽しいけど厳しい現実の前に不安が募る毎日。それでも筆を取ることを止めない少年は仲間たちと共に美大合格を目指して今日も奮闘する。
この作品は前年に美大受験に失敗し、一浪して予備校に通いながら再受験を目指す今正孝を中心にして描かれる青春群像劇です。 近年増えてきた”美術”をテーマにした作品ですが、この作品の舞台は「美術予備校」。 登場人物も正孝をはじめほとんどが美大受験を目指し浪人しているといた状態です。 そのため、生徒たちは既にある程度美術の知識や技術を持った状態で物語が始まるので、将来への不安や画力が伸び悩む自身への焦りなど、登場人物たちの感情がより鮮明に描かれていきます。 年齢的には成人しているけどまだまだ大人になり切れていない、でもだからこそ目標に向かって突き進む中で大きく成長する姿が垣間見える、そんな正孝たちの泥臭さと瑞々しさの入り混じった群像劇です。 1巻まで読了