あらすじ

浅草の丑蔵一家を壊滅させ、努めを果たしたくらまし屋。そこにもたらされた次の依頼は「あやめや 春」とだけ書かれた血文字の手紙。不穏な手紙に込められたのは、故郷に帰りたい少女の切なる願いだった…。
くらまし屋稼業 1

時は江戸中期。堤 平九郎はしがない飴屋――しかし実は、金さえ払えばどこへでも連れ去ってくれる凄腕の仕事人「くらまし屋」だった! 人生をやり直したいと願う依頼人のため、今日もくらまし屋は命を懸ける!!

くらまし屋稼業 2

浅草の丑蔵一家を壊滅させ、努めを果たしたくらまし屋。そこにもたらされた次の依頼は「あやめや 春」とだけ書かれた血文字の手紙。不穏な手紙に込められたのは、故郷に帰りたい少女の切なる願いだった…。

くらまし屋稼業 3

「七つの約定を守るならば、今の暮らしからくらまし候――。」訳ありの依頼人を逃すため、最強の仕事人たちが命を懸ける!【これまでのあらすじ】時は江戸中期。堤平九郎は流しの飴細工師。仕事を終えた彼は今日も、馴染みの飲み屋の看板娘・七瀬と博打好きの美男子・赤也とともに酒を飲む。しかし一見普通の町人に見える彼らの正体は、金さえ払えばどこへでも連れ去ってくれる凄腕の仕事人「くらまし屋」だった――!彼らにもたらされるのはいずれも、様々な事情を抱えた無理難題とも言える依頼ばかり。それでも依頼人の切なる願いを叶えるため、平九郎の剣技が、七瀬の知略が、赤也の変装が冴え渡る――!人生をやり直したい全ての人へ贈る、激アツ大江戸エンターテインメント!!

くらまし屋稼業

骨太な時代劇、されどスタイリッシュで現代的 #1巻応援

くらまし屋稼業 ユウダイ 今村翔吾
兎来栄寿
兎来栄寿

魅力溢れる主人公が、バッサバッサと悪党を斬り倒していく。正に時代劇の真骨頂と爽快感がここにあります。 本作の主人公・堤平九郎が営むのは表向きは飴屋、しかし真の姿は「くらまし屋」。高額な報酬と引き換えに人間を「くらます」ことを生業としています。手練れが跋扈する江戸の街でそんな芸当を可能にするのは驚くべき彼の設定。現代的に言えば「チート」とも表現できるその部分はぜひ読んで確かめてみてください。男の子はこういうの大好きなんですよ。 また、本作は『Driving Doctor 黒咲』でも秀逸だった、ユウダイさんの画力の高さが非常に光ります。男は格好良く、女の子はかわいい。そして、江戸の街の風景や小道具までが非常に写実的に描かれていて目だけでも楽しめます。 ヒロインの七瀬はかわいいだけではなく頭も切れて参謀役となっているところも非常に魅力的です。派手な殺陣もありつつ、頭脳的にピンチを切り開いていくシーンもあり、抑揚のついたエンターテインメントとして楽しめます。 非常に上質な時代物で、このまま実写化されてもまったくおかしくないなと思える作品です。