あらすじ

“戦争”は、僕らの“日常”――。『清算しておけ、過去も身辺も』司令官の言葉を胸に秘め、青年は故郷の地を踏む。そこで聞こえてきた噂に、揺らめく覚悟と動き出す足。忘れようとした。忘れたと思っていた。なのに…。幼き日の想い人・ふさ子との再会。仲間たちとの言葉無き決意。静かな“日常”は、僕らの知る未来へ、一気に加速してゆく。――『ミッドウェー作戦』、始まりの刻。
ヨーソロー!! ―宜シク候―(1)

“戦争”は、僕らの“日常”――。零戦搭乗員・戸澤(とざわ)の生活は、ほとんどが海と空の上。腕は超一流で、性格は純情生一本。だけどちょっぴり間の抜けたところもある。そんな彼が仲間と過ごす“戦争”の日々。知っているようで、きっと知らない。今と時代は違うけれど、今とどこか似ている。そんな70年前の瑞々しい青春群像譚――。

ヨーソロー!! ―宜シク候―(2)

“戦争”は、僕らの“日常”―。『私は、お役に立っているでしょうか』司令官に問う青年の眸に映るものは、いつもと変わらぬ航空隊の風景。そこに、何を見たのか。何を見るのか。そして、幼なき日の記憶には、忘れ得ぬ美しき一輪の花…。海軍兵学校のエリート・野々宮礼二郎や謎の機関兵の存在と、更に熱を帯びた“日常”は少しずつ、たしかに進んでいく。僕らの知る、未来へと―。70年前の瑞々しい青春群像譚!

ヨーソロー!! ―宜シク候―(3)

“戦争”は、僕らの“日常”――。『清算しておけ、過去も身辺も』司令官の言葉を胸に秘め、青年は故郷の地を踏む。そこで聞こえてきた噂に、揺らめく覚悟と動き出す足。忘れようとした。忘れたと思っていた。なのに…。幼き日の想い人・ふさ子との再会。仲間たちとの言葉無き決意。静かな“日常”は、僕らの知る未来へ、一気に加速してゆく。――『ミッドウェー作戦』、始まりの刻。

ヨーソロー!! ―宜シク候―(4)

“戦争”は、僕らの“日常”――。前線を離れ、予科練の教官となった戸澤。もう戻らない日々を胸に、男は生きる――。戸澤の元へ再び現れた想い人・ふさ子。ただならぬ因縁を秘め、戸澤に近づく野々宮。それぞれの想いが交錯し、“日常”は加速する。僕らだけが知る未来へと――。70年前の瑞々しい青春群像譚、最終第4巻。