あらすじ隣人の安部さんは、エリート商社マンで40歳そしてリア充。ある朝、駅の階段を2段飛び越しで駆け上がる安部さんを目の当たりにし、自分の人生と重ね合わせる。まさに人生はこの階段と同じなのだ!!後から来たのに追い越される…。人並み外れた肉体をもつガンマも飛んだ…!!…が…
貞淑でお下劣で愛に溢れた幸せな夫婦のお話、でいいのだろうか。カテゴライズするのも馬鹿馬鹿しくなるくらいの熱量で気づけば真剣に読んでしまう。でも真剣に読むのも馬鹿馬鹿しくなるほど馬鹿馬鹿しいです。 照男の妻・オシリーナとの出会いのシーンがいちばん好き。なんで照男に聡明で美しい妻がいるんだろうと思ったけど、妻もちゃんとイカれてて好き。イカれてるけど常識も思いやりも持ち合わせてる素敵な女性です。 自己評価が低くて気弱でどスケベで、妻と子を愛する普通の男です。そんな男がとんでもない奇行をするからいいんです。共感するだの勇気が出るだの言う気はないけど、ぶっ飛んでて下品でパワフルなので体温は上がります!