あらすじ平安時代末期に生きた異能の僧・西行を祖先に持つ佐藤武清。彼が修学旅行中に立ち寄った高野山の山中で拾ったのは、西行が屍から作り上げた人造の少女だった! その少女・時緒と共に暮らすことになった武清だが、彼女を狙う者によって友人が瀕死の重傷を負ってしまう。そして存在に気がついたアメリカは、時緒奪取のために工作員を派遣し…? 佐藤の出生に隠された秘密とは? そして時緒の生まれた意味とは? すべての謎が解き明かされる異色伝奇物語、完結巻!!
自分はこの作品のように「不老不死」系の漫画がどうやら好きらしいです。超パワーと引き換えに別のものを失っていく感じに惹かれてしまいます。 主人公の佐藤少年は私が苦手な天才系主人公ではあるのですが、ヒロインであり不老不死・超パワーの時緒に振り回されっぱなしなので、あんまり「ハイハイ、天才天才、すごいすごい」感がなく鼻につかなかったです。 また、最終話のエピソードは事前に考えていたこともあり、綺麗にまとまっていると思います。 全三巻の表紙が画ではなく坂口いく氏の「切り絵」というのも作品の雰囲気にマッチしていて良きで、お気に入りの表紙の一作です。