あらすじ美しき廃墟のポストアポカリプス紀行、第3巻。“宇佐”の元を目指す小夜、イサミ、カノコ。3人は、“宇佐”の行く先を知る屋敷使用人ロボットと出会った。ロボットは「ひとつ頼みを聞いてほしい」と、小夜達を自身の仕える屋敷へ招待する。【宝島社「このマンガがすごい!2024」オトコ編第6位の話題作】
現代よりちょっと進んだサイバーパンクみのある近未来世界のポストアポカリプス。怪物と疫病によって崩壊し汚染された世界を“浄化”しながら人類の生き残りを探して旅をする少女。 説明口調を極力排して没入感を高めてくれているため、「破滅後50年経つのになぜ食料があるのか」「なぜ主人公の少女は感染しないのか」など、読んでいて「あれ?」と思わせる謎が結構あとになってから判明したりする。登場人物に愛着が増して没入度が高まっていくにつれ、情報量も少しずつ増えていく。SF特有の、情報の物量でいきなり殴られるあのハードルの高さがなく、とても読みやすい。