あらすじ

成平高のエース・加茂井(かもい)は、野球部員・日根(ひね)が昨年起こした事件の後遺症で本来の実力が出せなくなってしまう。ある夜、スナックで酒を飲んでいた日根は、加茂井から電話で呼び出されていくが、その翌日に草野球のグラウンドで扼殺死体となって発見される。そしてツボデカこと坪内健作(つぼうち・けんさく)は、被害者が握っていた空缶、はずされた腕時計、ポケットの砂を手がかりに捜査するのだが……!?
ツボデカ調書(1)

ツボ療法など「健康作り」に精通している刑事・ツボデカこと坪内健作(つぼうち・けんさく)が、さまざまな難事件を解決していく健康志向な刑事コミック。殺人事件で現場に駆けつけた横町警察署刑事課係長の坪内健作は、その絞殺死体を見た途端に始まったアレルギー性鼻炎をツボ療法ですっきりさせる。そして坪内は、その現場にあった犬のウンコになぜか注目して……!?

ツボデカ調書(2)

ホテルの密室状態になった客室で、資産家・園何男(その・なにお)の刺殺体が発見された。現場を捜査していたツボデカこと坪内健作(つぼうち・けんさく)は、便器とベッドの上に残された血痕と、割れたクマザサエキスの瓶にも血が付いていたのに着目する。そして血痕の血液型はB型で、園の妻の愛人・影野(かげの)と一致するのだが、割れたクマザサの瓶で犯人が負傷したと考える坪内は、影野にケガがないのを不思議に思い……!?

ツボデカ調書(3)

館山で洋々興業社長・少務内(しょうむない)とその愛人が射殺される事件が起こり、少務内が血文字で「うんの」と書き残した事で洋々興業元社長の一人息子・雲野(うんの)に容疑がかけられる。しかし雲野と友人である横町警察署署長・一大寺(いちだいじ)は、事件発生時には三浦半島にある雲野の別荘に一緒にいて、館山で殺人は不可能だと証言する。そこでツボデカこと坪内健作(つぼうち・けんさく)は、もう一度その日の行動をなぞろうと提案して……!?

ツボデカ調書(4)

尾野松美術館で警備員が殴打され、名画「モジャリアニの横たわる裸婦」が強奪される事件が起こる。駆けつけたツボデカこと坪内健作(つぼうち・けんさく)は、警備員から犯人から香水の匂いがした事と最近その名画を贋作だと騒ぎ立てる不審な男がいたと聞く。そして坪内は、名画の購入先である画廊ルーブル堂の社長・矢辺洋子(やべ・ようこ)を訪ねるのだが……!?

ツボデカ調書(5)

お正月の初詣に行ったサラリーマン・唯野(ただの)は、サングラスの男に突き飛ばされ、神社の階段を転げ落ちて重体に。その犯人を捜すツボデカこと坪内健作(つぼうち・けんさく)は、病室で目覚めた唯野から、犯人は去年の暮れに飲み屋で喧嘩した相手・加須田(かすだ)だと聞く。その翌日、加須田が勤める運送会社の外階段で、首の骨が折れた加須田の死体が発見されて……!?

ツボデカ調書(6)

画家・横川(よこかわ)の娘婿・英一(えいいち)が、暴力団の抗争に巻き込まれて負傷する。その事件を追うことになったツボデカこと坪内健作(つぼうち・けんさく)は、その後に行方不明になった横川が何かの事件に巻き込まれたのではないかと考える探偵・江羅利(えらり)とともに、横川の描いた薬草のスケッチを手がかりにしてひばりヶ原薬園にたどりつくのだが……!?

ツボデカ調書(7)

成平高のエース・加茂井(かもい)は、野球部員・日根(ひね)が昨年起こした事件の後遺症で本来の実力が出せなくなってしまう。ある夜、スナックで酒を飲んでいた日根は、加茂井から電話で呼び出されていくが、その翌日に草野球のグラウンドで扼殺死体となって発見される。そしてツボデカこと坪内健作(つぼうち・けんさく)は、被害者が握っていた空缶、はずされた腕時計、ポケットの砂を手がかりに捜査するのだが……!?

ツボデカ調書(8)

虚人対ナクルトの試合中、スタジアムに爆弾を仕掛けたと電話が入り、客席で不審物を探すツボデカこと坪内健作(つぼうち・けんさく)。その時、後輩刑事・石田(いしだ)が草野(くさの)という男性の免許証が入ったバッグを見つけるが、その2日後にスタジアム近くで絞殺された草野が発見される。そして坪内は、草野のためにサラ金の保証人になった加島(かしま)、サラ金会社社長・浮沢(うきさわ)のアリバイを確認するが……!?

ツボデカ調書(9)

阿留公園に出現した武将の亡霊が刀を抜いてアベックを脅した事件が発生し、その亡霊騒ぎを取材するテレビレポーターに邪魔されながら調査するツボデカこと坪内健作(つぼうち・けんさく)。そこで満福寺の方に向いて歩く足跡を見つけた坪内は、寺の住職と修行僧・細川(ほそかわ)から亡霊の話を聞く。そしてその夜、坪内らが公園で亡霊の張り込みをしていると、池の中から人が現れて……!?カラダがよくなる健康事件簿、ついに完結。