あらすじ
“聖女”を代々輩出する家系に生まれたフィリアは、幼少からのスパルタ教育により「歴代最高の聖女」と評される程の実力を身につけ、完璧に仕事をこなしていた。だが、あまりの隙のなさに「完璧すぎて可愛げがない」と腫れ物のように扱われ、婚約者の第二王子ユリウスからも婚約破棄をされてしまう――。さらに“聖女”が不在のため苦しむ隣国との取引でフィリアは、莫大な金を対価に売られることに。隣国での悲惨な扱いを覚悟するフィリアだったが、待っていたのは予想外の大歓迎で……!? 笑わない聖女が売られた先で心を開き笑顔を咲かせる奇跡のファンタジー、開幕!
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婚約者の第二王子どころか、両親までも主人公に対する扱いがひどかったので、妹もひどい奴では…と疑ってしまった。 すごく良い子だった。 この両親、この家庭環境でどうして!と言いたくなるほど、優しく、思いやりのある良い子だった。 作中の言い方を借りれば「光」。 玉にキズは、姉に関すること(姉はだいたいひどい目にあっている)になると、穏やかさを失うこと。 姉推しの妹。そして若干ヤンデレ。 主人公の姉は、スパルタ教育と努力の末、「歴代最高の聖女」になった人。 がんばればがんばるほど邪険にされる、ひどい環境のなかでも妹の存在が心の支えになっている。 ほとんど一緒に過ごしていないのに、お互いを思いやる気持ちは他の人と比べ物にならない。 なので、この漫画の最初の見どころは隣国に売られた前後のシーンだと思う。 子を売る親、婚約者を売る第二王子、絶望するなか誰にも連絡を取らせてもらえない姉、何も知らされないまま姉と離れ離れになってしまう妹。 さらにまだ追加でひどい要素はあるのだけど、それは本編にてご確認ください。 隣国での待遇が出身国より良いという、よくありそうな展開なのだけど、隣国は隣国でなにやら事情がありそうで… 思わず最新刊まで一気に読んでしまった。 チートのような主人公のシンデレラストーリーといっていいのかな。おもしろいです。