あらすじ砂と岩に囲まれた辺境の国。どこかにあるといわれる金鉱脈の噂が、二代に跨り二つの派閥の間で争いを生んでいた。噂が広がれば、人が死に、街が滅した。子をさらわれた親は悲痛の中死んでいった。そのうち金銭で人殺しを請け負う「刺客商」が密かに横行。刺客の中には幾人かの手練れが名を揚げ、双方の歪み合いに拍車をかけていた。完技(かんぎ)と名乗る刺客はこの争いを止めるべく奔走するが、刺客商を生業とする者に阻まれ命を落とした。それから後、金鉱脈の噂をする者は徐々に消えていったように思えた…