手子生膳一（てごまるぜんいち）は業界でも注目されているイケメン若手料理人、和食店に勤める三代目だ。洋食材を組み合わせた新しいメニューを開発すべく、チーズ工房での修行を始めることに。その小さな工房を切り盛りしていたのは不愛想…それでいてどこか艶のある一人の男、結城円（ゆうきまどか）だった。工房で二人きりの生活が始まった夜――。【フィカス】