あらすじ

シュールでリリカルでミラクルな5作品を集めた、オンリーワン作家梅サトのよみきり集! 収録作:「ユカリさんはクローン」自分と同じの姿の人間が増殖し続ける。悩むユカリに言葉をかけてくれたのは…? 「放課後の最後の晩餐」美術教師の暴走で絵画「最後の晩餐」の再現コスプレをすることになった生徒12人!? 「妖精裁判」妖精を捕らえた罪を問われる父を持つ伊東。妖精好きの同級生・小林が訪ねてきて? 「アンコンシャスワールド」美大浪人を続ける先輩・裕一を慕う夏目。ある日、先輩が失踪してしまい…!? 「最後の人形」故人の副葬品専門の人形屋シロウ。彼には妻・ヨウコに隠している秘密があり…?
梅サト傑作よみきり集 ユカリさんはクローン
シュールでリリカルでミラクルな5作品を集めた、オンリーワン作家梅サトのよみきり集! 収録作:「ユカリさんはクローン」自分と同じの姿の人間が増殖し続ける。悩むユカリに言葉をかけてくれたのは…? 「放課後の最後の晩餐」美術教師の暴走で絵画「最後の晩餐」の再現コスプレをすることになった生徒12人!? 「妖精裁判」妖精を捕らえた罪を問われる父を持つ伊東。妖精好きの同級生・小林が訪ねてきて? 「アンコンシャスワールド」美大浪人を続ける先輩・裕一を慕う夏目。ある日、先輩が失踪してしまい…!? 「最後の人形」故人の副葬品専門の人形屋シロウ。彼には妻・ヨウコに隠している秘密があり…?
人生最大の嘘ついた

人生最大の嘘ついた

底辺芸術家、35歳の人生大逆転ラブコメ! 35歳・いいひと・底辺芸術家である前田は ひょんな事から著名クリエイターに絶賛されて、全世界に天才芸術家なのだと勘違いされてしまう。ひとつの嘘から全てが激変、女性との同居生活まで始まって…!? 35年、運にも縁にも恵まれなかった男の人生が大逆転し始める!? ひとつ屋根の下で繰り広げる、嘘と芸術のラブコメディ! 『重版出来!』松田奈緒子氏、激推し! 「『才能』という形のないものに、色と形を与える物語がはじまる――」
狛犬撫でたら

狛犬撫でたら

「ねえ知ってる?この神社のおまじない。狛犬撫でるとね――。」女子高生同士の友情、親子愛、そして十年ぶりの再会から始まる恋の予感…!?狛犬のまわりに集う人々の優しく愛しい日々を綴ったオムニバス・ヒューマンドラマ。(収録作:「狛犬撫でたら」「わたしたちのマロン」「遠くの友達」)
お兄ちゃんは今日も少し浮いてる

お兄ちゃんは今日も少し浮いてる

月刊フラワーズの俊英・梅サトの新連載がついに単行本に! 大人気・不思議系兄妹ストーリー、待望の第一巻が発売!! 小学3年生の千春。お母さんはお弁当やさんで忙しいし、お父さんは単身赴任中。だから放課後は、なにかと口うるさいけどほんとは優しい“お兄ちゃん”と2人で過ごしているのです…。でも、お兄ちゃんの姿は、なんと千春にしか見えなくて…!? ちょっぴり変わった兄弟の、笑えて、そしてちょっぴり泣けるストーリー「兄ウキ」第一巻、登場です!
緑の罪代

緑の罪代

資産家の老女・澄香に届いた、40年前に消えた夫の死の知らせ。東京で彼女が知った秘密と真実とは…!? ミステリアスなラブストーリーの表題作含む4作品収録。注目の新鋭・梅サトの新鮮な感性が溢れるデビューコミックス。収録作品/「緑の罪代」「僕と悪と平和な日々」「ほんぽうふき」「たゆたう」
妖怪村の三つ子たち

妖怪村の三つ子たち

異才・梅サトの最新リリカルファンタジー! 妖怪村で生まれ育ったジル、ルイス、スコットの三つ子。ほかの2人とは違い、妖怪としての特殊な能力を持たないジルは会ったことのない自分たちの父親がどんな人物なのかを確かめるため人間の町に向かおうと決心して…!? 妖怪三兄弟が繰り広げる、哀しい心をそっと包んでくれる愉快なファンタジック冒険譚! 作者は、デビューコミック「緑の罪代」が話題となった月刊フラワーズ出身の異才・梅サト。完成度の高い精緻な絵柄と、ペーソス溢れるストーリーで珠玉作を贈り続ける 稀代の漫画家・梅サトの最新コミックスがついに登場!! 表題作「妖怪村の三つ子たち」をはじめ、すでに傑作だったデビュー作「竜巻の日」、月刊フラワーズ掲載時圧倒的支持を受けた読み切り「亀の恩返し」、ほか 特別かきおろし短編「未来から来た同級生」など… 心に沁みる作品を集めた最新コミックスです。
梅サト傑作よみきり集 ユカリさんはクローン
確かな質量を持ちながら、軽やかに沁みる短編集 #1巻応援
梅サト傑作よみきり集 ユカリさんはクローン 梅サト
兎来栄寿
兎来栄寿
『緑の罪代』や『お兄ちゃんは今日も少し浮いてる』など秀作を次々と送り出してくださっている梅サトさんの短編集です。 表題作の「ユカリさんはクローン」は、人口の1/3がクローンで占められるようになり自分と同じ顔の人が様々な場所で違うことをして活躍している世界を描いたお話。すこしふしぎ感のあるSFで、「複製された私たち」というモノローグにアイデンティティについて考えさせられました。 「放課後の最後の晩餐」は、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画の中の使徒たちを絵画の通りに演じてみてその気持ちに迫るという授業を描いたお話。見るだけなのと実際にやってみるのには大きな隔たりがあるのはすごく解ります。物語を普通に読むのと、人に聞かせる朗読をするために読み込むのとでは全く解像度が違うように。 「妖精裁判」や「アンコンシャスワールド」では、それぞれ1ページ丸々使った決めのページが印象に残りました。 5つ目の「最期の人形」も含めて、5篇に通底したテーマを感じさせてくれますが、そこには敢えて触れません。実際に読んで確かめてもらえればと思います。 シリアスな雰囲気の作品がメインではあるものの、肩の力を抜いて自然体でいるような軽やかさがある短編集です。過去作と同様の梅サトさん作品の良さが味わえます。 あとがきでは作者の梅サトさんがどうして梅が好きなのかが語られていますが、まさに梅が綺麗に咲き始める時期、冬が終わり雪の下から草花が芽吹くような春の訪れを少しずつ感じるこれからの季節に読むと良い塩梅な一冊だと感じました。