あらすじ孤高のカルト漫画家、つげ忠男の殺気あふれるアナーキーな作品世界。「無頼平野」「無頼の街」「与太郎犬」「旅の終わりに」など代表作7編を収録。――発作的にというか、衝動的にというか、これまでわたしは、無頼漢・与太・チンピラ等といった手合いを主人公に据えた漫画を時々描いている。多分それは、なんとなく宙ぶらりんで不安定な生活情況からの唯一の逃げ場であり、放蕩無頼・気ままに遊べるフィールドではなかったかと、今ならそういうふうにもいえる。(つげ忠男)