あらすじ

世界一の古書店街・神田神保町でせわしなく暮らす三姉妹。画家 普世久講(ふせひさつぐ)の日記を見つけたことで、三姉妹は梓沢(あずさわ)と自分たちの関係に疑問を抱き始める。二実(ツグミ)の梓沢への想いはどこに向かうのか――。
百木田家の古書暮らし 1巻

世界一の古書店街・神田神保町。祖父の遺した古本屋を引き継ぐため、その街で暮らすことになった百木田(からきだ)三姉妹。古本の香りに包まれながら三姉妹は色褪せない日常を紡いでいく――。

百木田家の古書暮らし 2巻

神保町の古書店を引き継ぎ、ディープな街で暮らす三姉妹。次女二実(ツグミ)は客の依頼で、ある画集を探すことになる。それは心ならずも気になってしまう怪しい隣人・梓沢(あずさわ)が探している本と同じ…? 著者の普世久講(ふせひさつぐ)とは何者なのか――。

百木田家の古書暮らし 3巻

古書の街・神保町で暮らす三姉妹それぞれの恋愛模様に変化あり。画家普世久講(ふせひさつぐ)の日記を探す二実(ツグミ)と梓沢(あずさわ)。なかなか見えてこない梓沢の人物像に二実は興味を持ちながら自分と葛藤する日々。日記を探す梓沢の本当の目的とは――。

百木田家の古書暮らし 4巻

世界一の古書店街・神田神保町でせわしなく暮らす三姉妹。画家 普世久講(ふせひさつぐ)の日記を見つけたことで、三姉妹は梓沢(あずさわ)と自分たちの関係に疑問を抱き始める。二実(ツグミ)の梓沢への想いはどこに向かうのか――。

百木田家の古書暮らし 5巻

古書店街・神保町に暮らす三姉妹。それぞれの恋愛模様が動く中、二実(ツグミ)は拗らせながらも本当の気持ちに気付きつつある。一方、梓沢(あずさわ)は義妹の詩乃によって母親の手がかりを得るが…。

百木田家の古書暮らし

三姉妹と看板建築 #1巻応援

百木田家の古書暮らし 冬目景
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

この建物見たことある気がする……三姉妹の住む古書店兼住宅を見て思う。 しかし少しネットで探ってみても、同じ建物はヒットしない。……そう「看板建築」って言うんだったな。店舗部分だけ洋風にした家屋。ネットには良い感じの古建築の写真がいくつかあるが、同じ物は見つけられなかった。幻だったのだろうか……。 三省堂の店舗が建て替えになると聞いた。また少し変わる風景。思い出の中でうろ覚えになる街の姿。そんな場所で、慣れない古書店業に右往左往する次女、彼女を支える長女と三女の三姉妹。リアリティを感じられる範疇での三人の冒険譚は時にのんびり、時にスリリングで楽しい。古書店業の業務も興味深い。 隣の同業者の従業員と何か縁のある次女、昔の恋を忘れられない長女。そしてDV男と離れられない同級生が好きな三女の想いは、殊の外強烈だ。恋と古書店サバイバル、さらにお隣の秘めた思惑が不穏さを醸し、気持ちがざわつく第1巻。 そして古書の町である神保町は、出版社・カレー、そして古い建築のある場所。この作品には街並みがそのまま描かれて、雰囲気も良いし、行ったことのある人は盛り上がれる事請け合い。 私が知っている"ような気がする"建物で、三姉妹が生活している事を空想する。本の中に"変わらない"神保町とイキイキと動く「空想の」彼女達を封じ込めた、と考えると、虚実入り混じった記憶のバグを泳ぐ様な不思議な感覚があった。