あらすじ

「描き続けてさえいれば、君は立派な芸術家だよ――。」現代アートの芸術家を目指す冴えない27歳・上杉。元恋人・りおからのルームシェアの誘いに乗って上京したものの、結局、中途半端な己の存在を再認識させられただけだった…!!今の自分を変えるため、怖い物知らずだった昔の自分を取り戻すために、上杉は橋の上から隅田川へとダイブして――!?
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「まだ描いてたんだ、絵――。」現代アートの芸術家を目指す27歳・上杉の元に届いた一通のメール。それは美大在学時に「巨大雪上地上絵」を制作した仲間からの同窓会開催の知らせであった。一向に売れない絵、将来の見えない貧窮生活…追い詰められた男の人生が、今、静かに動き出す――!!人生の分岐点でもがき、あがく若者達のどん詰まり青春ストーリー!!

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「描き続けてさえいれば、君は立派な芸術家だよ――。」現代アートの芸術家を目指す冴えない27歳・上杉。元恋人・りおからのルームシェアの誘いに乗って上京したものの、結局、中途半端な己の存在を再認識させられただけだった…!!今の自分を変えるため、怖い物知らずだった昔の自分を取り戻すために、上杉は橋の上から隅田川へとダイブして――!?

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「ただ目の前にある現実と真っ直ぐに向き合って…生きるんだ。」現代アートの芸術家を目指し、上京した上杉、27歳。一月後の個展を目指し、制作活動に励もうとする上杉に、別れを告げたはずの斉藤が執拗なまでの邪魔を…。そして、更なる袋小路に追い詰められた上杉は、りおの紹介で出会ったアーティスト・織田ジョーから痛烈な言葉を浴びせられ――!?

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「『いい大人』になんて、死んだってなってやるものか!!」現代アートの芸術家を目指し、上京した上杉、27歳。上京後、初の個展開催前日。約束通り、斉藤のヌードを描くため部屋を訪ねた上杉だったが、それが最悪の結果を招くことに――!!上杉、りお、斉藤…運命に翻弄されたそれぞれが選んだ「道」は――!?アート青春群像劇、堂々の最終巻!!