【特別版/書籍発売時、一部書店用に書き下ろされた番外編を追加収録!】小梅は「おばあちゃんが最期に漬けた梅酒」の精。時が止まったような蔵の中で、いろいろな酒たちや、唯一の人間であるおじいちゃんと幸せに過ごしていた。しかし、小梅を可愛がってくれていたおじいちゃんが亡くなり、蔵が哀しみに包まれていた頃。一人の青年が、その扉を開けた。正体を知られてはいけないと、こっそり様子を窺っていた小梅だが、寝酒として寝室に連れていかれてしまう。そして酔ってまどろむ彼に、人の姿をしているところを見られた小梅は、そのまま抱き寄せられ、優しく口づけられてしまい――!?