あらすじ

死刑とは「正しい殺人」なのか。現代人が問い続けてきたその解をハンムラビ王は知っていた!法と正義による世界の変革が始動する。戦争を拒みながら軍隊を持ち残虐刑を禁じながら絞首刑を存続する――矛盾を抱えている、とハンムラビ王はこの国の法を認めない。そして、突如現れた聖塔を拠点としこの地に新たなる秩序を創ることを宣言する。人類の過ちは今、一人の“異法人”により裁かれる――。
異法人(1)

正義に憧れる高校生・青南律(あおな・りつ)は下校中、古代装束に身を包む男と遭遇。その男は「誰もが幸福になる地を法により創る」と語り自らを「バビロニアの王・ハンムラビ」と名乗る。“目には目を、歯には歯を”という掟を遥か四千年の昔に定めた古代王の出現は現代の人類に何をもたらすのか――。正義に憧れる少年と、現代に現れたハンムラビ王の「法」を巡る物語、開幕!

異法人(2)

死刑とは「正しい殺人」なのか。現代人が問い続けてきたその解をハンムラビ王は知っていた!法と正義による世界の変革が始動する。戦争を拒みながら軍隊を持ち残虐刑を禁じながら絞首刑を存続する――矛盾を抱えている、とハンムラビ王はこの国の法を認めない。そして、突如現れた聖塔を拠点としこの地に新たなる秩序を創ることを宣言する。人類の過ちは今、一人の“異法人”により裁かれる――。

異法人(3)

“異法人”が現代に出現した意味を我々は問い続けなければならない。世界がどんなに進歩し豊かになろうと「死刑」は存続している。ゆえにその刑罰は人が幸福になるために必要なのだと王は断言する。だが、王の裁きに「救い」を見出すことができない少年は、己の信じる正義を貫くため再び聖塔へ。“異法人”の赤い正義と少年の青い正義、今、人類が必要とする法はどちらなのか。