あらすじ

将軍警護の為に組織された「浪士組」。しかし、発起人の清河八郎は京都に着くや否や尊王攘夷の為に動くことを宣言する。将軍への背信に憤慨した芹沢鴨は、土方たち試衛館一門と共に浪士組から袂を分かつことになる。最強の剣客集団を目指す土方歳三の、組織の実権を掌握する為の戦いが始まる。
燃えよ剣 1巻
時は安政四年。後に「新選組 鬼の副長」と呼ばれる土方歳三は、喧嘩に明け暮れる日々を過ごしていた。農民の生まれである歳三は武士への強い憧れがあった。しかし、身分という壁に抗えず、ただ憧れだけが募る鬱屈とした日々を過ごしていた。そんなある日、佐絵という女性との出会いがきっかけで、命懸けの戦いに臨み初めて人を斬る。この一戦を皮切りに、歳三の人生は激動の渦に呑まれていくことになる。電子書籍版では、雑誌掲載時と同様に巻頭をカラーぺージで収録!
燃えよ剣 2巻
疫病の流行で死の町と化した江戸。その影響で門下生がいなくなり、試衛館は窮地に陥っていた。そんな中、山南敬助から将軍警護の組織「浪士組」の募集の話が寄せられる。武士になりたいという強い想いを持つ土方歳三は、降って湧いた千載一遇の機会に戸惑いを隠せないでいた。迷いの中の歳三を凶刃が襲い――。電子書籍版では、雑誌「月刊コミックバンチ」掲載時のカラーぺージを収録!
燃えよ剣 3巻
将軍警護の為に組織された「浪士組」。しかし、発起人の清河八郎は京都に着くや否や尊王攘夷の為に動くことを宣言する。将軍への背信に憤慨した芹沢鴨は、土方たち試衛館一門と共に浪士組から袂を分かつことになる。最強の剣客集団を目指す土方歳三の、組織の実権を掌握する為の戦いが始まる。
燃えよ剣

やっぱり土方は格好いい#1巻応援

燃えよ剣 小松エメル 司馬遼太郎 司馬遼太郎 奏ヨシキ
六文銭
六文銭
昨年映画をみて、GWの長期休暇中に原作も再読したところに、このコミカライズと出会う・・・絶賛『燃えよ剣』に絡め取られております。 が、どのメディアでも土方は格好良くて、シビレてます。 内容については、原作が有名だし、新選組の副長「土方歳三」も有名だし、ある程度認知はあるかなと思うのですが・・・ あえて本作の魅力を上げるとすれば(1巻時点ですが)、『燃えよ剣』の土方歳三を忠実に再現していること。 原作ファンも十分楽しめる点だと思います。 私的に『燃えよ剣』の土方歳三の魅力は、怜悧冷徹な鬼の副長、戦術の鬼才としての名参謀的な面だけでなく、根っからの「喧嘩師」としての側面が魅力だと思っているんですよね。 駆け引きとかではなく、拳と拳、意地と意地。 身分制度から武士になれない、何ももたない人間だからこそ、戦って勝つことだけに自分を見出した喧嘩一本の生き様。 最初から最期まで、対人だけでなく、それこそ国に対しても喧嘩している感じ。 これが格好いいんすよね。 本作は、そんな土方の満たされない、腹に煮え切らない何かをもって泥臭く戦う様がありありと描かれていて、原作ファンとしてはたまらなかったです。 原作ファンも、土方ファンも、ぜひご一読してみてください。 余談ですが、降伏して明治政府の新体制で獅子奮迅の活躍をした人間よりも、降伏せず最期まで抵抗した土方歳三みたいな人間にロマンを感じるのは、不思議なものですね。 実際に、現場にいたら「めんどくせーやつだなー」とか言っちゃいそうなのに、歴史だと格好いい。 やはり人間は成したものと同じくらい生き様に惚れるのでしょうね。