一緒に美容院を持とうと約束していたあかねは、京一から突然の別れを告げられる。酒癖の人一倍悪いのが原因のワタシに落ち込むあかね。ところが、テレビに映ったカリスマ美容師千田響一に一目惚れ。いきなり表参道の千田がチーフを務めるスタジオに入ることを決心する。憧れの千田を目の前にワクワクのあかねだったが、そうは簡単にハッピーな日は訪れない。おっちょこちょいでそそっかしいあかねにドタバタ、てんてこ舞いの毎日が待っていた。おまけに千田は見た目と違って嫌なヤツ！相変わらずの酒癖もバレまくり、あかねの未来はどうなるの？傑作コメディ「ビタミン・カラー」を始め、「主（ぬし）と朝寝（あさね）がしてみたい」など秀作ぞろいの１冊。

誰もが羨む豪華な結婚披露宴。しかし、ウエディングドレスをまとった花嫁裕美に笑顔はなかった。「なぜ私はここにいるの？」。自問する彼女はまだ高校生の17歳だった。新郎はイケメン青年実業家の福王武彦で裕美にとって小さい頃からのあこがれの存在だったはずなのに、なぜ裕美の心は晴れやかにならないのか？　それには理由があった。心揺れ動く、大人になりきれない少女裕美と悩みながらも裕美を必死に守り続ける武彦。運命のラブストーリー「美少女白書」と「ユートピア」を収録。長浜幸子の世界を楽しめる第3弾。

新宿歌舞伎町でしがない探偵をやっている右近は、友達の美しいオネエ、マリリンと6000万の当選宝くじを拾う。マリリンに小心者と罵られながらも警察に届けた右近だったが、すぐに落とし主である藤野美也子が現れた。右近は美也子の礼金の申し出を断るも、美也子から生き別れた息子を探してほしいと仕事を依頼される。美しい依頼人に探偵魂の火がついて捜査を始めた右近だったが、ある事件を機に息子を探し出すことに成功する。しかしそこには意外な結末が待っていた、、。まさに長浜先生の探偵物語の数々を楽しめる「歌舞伎町よろず探偵事務所　右近」のほか「夢を織る日々」などを収録した傑作集第4弾。