あらすじ苫田まき、32歳、既婚……彼女は恋をした。相手は同僚の山手旭。帰国子女で愛情表現が真っすぐな彼に惹かれずにはいられなかった。最後の一線だけは越えられずにいたなか、夫・恭一の父親が病に倒れてしまう。互いの気持ちは通じ合ってはいるものの、義父の容態が悪いこともあり、身勝手に山手の元へ向かえないまき。そんなまきへ「お預けは好きじゃない」と本心を語る山手…。「嫁」という現実の役割と、ひとりの女として愛されたい欲。葛藤が入り交じる婚外恋愛――。