昭和三十年代、新宿に愚連隊の神様と呼ばれる男がいた。彼の名は万寿十一。鹿十の直こと矢部直也は万寿のもとで任侠道を学ぶこととなった。――俺たち任侠は最初から命を捨てている…。だからいちいち覚悟なんか決める必要はないんだ―――。
万寿との麻雀勝負に敗れた栗原は新たな刺客ヒラッコ辛を万寿にぶつける。無敗を誇るこの男のまえに初戦を落とした万寿であったが…
万寿と辛の勝負も終盤戦にさしかかった。局を重ねるごとに辛は万寿に真の麻雀、真の男の大きさを見るのであった。
ついに勃発!万寿一統VS荒神会の抗争!!そして勝負は直VS荒神会若衆の“ふたり麻雀役満縛り”へ!!手に汗握る一進一退の攻防を制するのは万寿一統か、それとも!?
挾の命の獲り方の決まりは、自分より先に地獄に行く相手に、心を籠めて撃ったり斬ったりすることなんだ。
「紅蓮隊の神様」と謳われた伝説の侠客・万寿十一。彼が心底愛した麻雀、そして時を超え、人の心を突き動かす真の侠の生き様とは!?不滅の任侠道、ここに完結!!!