あらすじ

故郷の星「エンケラドゥス」の後継者になる可能性を知ったネロはフォルセティの会合に全く身が入らない。ネロの気持ちと比例してフォルセティにも異変が…。一方、各地でジーニアスが集会し、暴動が起き、世界は狂った。虚無感が臨界点まで迎えたネロ。地球を破壊してすべてを終わらせようとしたとき鈴木ハジメが本気で動いた…!! 徹頭徹尾超暴力、これにて完結!!
ジーニアース 1巻

近年、人類の中で千人に一人に突然遺伝子が発生し、これまでの人類とはかけ離れた能力を持つ人種が生まれた。選ばれた者たちは自らを「ジーニアス」と呼び始めた。ある時、ジーニアスである不破勝は一般市民を劣った種として駆逐するため国家転覆を始めたのを皮切りに他のジーニアスが力を開放し始めた! 自称一般人だがなにやら不思議な雰囲気を持つ鈴木ハジメのもとに集まるジーニアスたちと国家の壮大な戦いが始まる…!! 徹頭徹尾バイオレンスアクションが炸裂!!

ジーニアース 2巻

異能力を持つ新人類「ジーニアス」を隔離するため強制連行するジーニアス特捜部。ジーニアス特捜部に捕まった鈴木ハジメは非人道的な取り調べを受けるも彼の周りで不自然な現象が次々と起き…。一方、ジーニアス保護団体「フォルセティ」はジーニアス特捜部に監禁されたジーニアスを奪還するため動き出す。旧人類vs新人類、勃発!!

ジーニアース 3巻

旧人類vs新人類勃発!! ジーニアス保護団体「フォルセティ」の長ネロはジーニアスを匿う一面とは別に自分の目的を達成できる本当の仲間を選別していたことが発覚し、フォルセティは空中分解することになる。フォルセティのネロ達とフォルセティを追放された元団員、旧人類の対ジーニアス特捜部、そして自称一般人の鈴木ハジメたちとで新たな争いが始まろうとしていた…。

ジーニアース 4巻

仲間が離れて孤独を感じていた鈴木ハジメのもとにネロが突然現れた。かつて彼らは地球とは別の惑星で王位継承を争っていた関係と明らかになる。この地球が欲しいネロ、この地球の美しさがそのままでいることを願う鈴木ハジメ、そしてますます増えるジーニアス。ジーニアスを使って鈴木ハジメとネロの戦いが静かに始まった!!

ジーニアース 5巻

故郷の星「エンケラドゥス」の後継者になる可能性を知ったネロはフォルセティの会合に全く身が入らない。ネロの気持ちと比例してフォルセティにも異変が…。一方、各地でジーニアスが集会し、暴動が起き、世界は狂った。虚無感が臨界点まで迎えたネロ。地球を破壊してすべてを終わらせようとしたとき鈴木ハジメが本気で動いた…!! 徹頭徹尾超暴力、これにて完結!!

ジーニアース

押切蓮介の描く刃牙的な"超"能力者バトルもの

ジーニアース 押切蓮介
さいろく
さいろく

押切蓮介先生は自分の同世代なので好きなものや通ってきた道が似ていて、いちいち勝手に共感しながら読んできた。 「でろでろ」で初めて読んだ時の独特の絵柄と間のとり方が面白く、「ハイスコアガール」の大ヒットとSNK問題、「ミスミソウ」の他メディア化などで順調に有名になっていく先生を見ながら、好きなアイドルが売れてしまう時のような寂しい想いを勝手にしていた。 本作はどういう流れから描き始めることになったのか知らないが、「狭い世界のアイデンティティ」などを見て思っていた"ちょっと出しきれてない感"を、しっかり出し切ろうとしているのを感じる。 何故ならマンガやゲーム大好きっ子の押切先生が、設定やバトルシーンなど様々なところから好きな要素を詰め込みまくっているからである。 例えば刃牙的な描写はあからさまである。(1巻の近接戦闘シーンや、ジーニアースに対する自衛団との戦闘など) あの作品をこんなに模倣したらバレるどころではないので、明らかにわざとであろう。 そういった点から、リスペクトを込めたものであるのはよくわかる。 刃牙に限らず車田正美作品とかわかりやすいのもある。アルデバランだったり、アッパー食らった時の吹っ飛び方であったり。 これは指摘ではなく、押切蓮介が楽しんでマンガ描いてそうなのが嬉しいというだけなのであしからず。 ファンとして楽しいし、嬉しい作品である。 こういう角度で愛を表現するのもアリですね先生!と直接言いたい(盛大な勘違いかもしれないけど) まだ3巻だけど、できれば続いてほしい(ここが押切蓮介たるアレなのだが)