あらすじ江戸一番の札差し“喜多村屋”の三代目でありながら、醜い容姿を気にして生きる新衛門(しんえもん)。そんなある日、遊郭で軽薄な遊び仲間とはぐれた新衛門は、遊女・藤丸(ふじまる)に声をかけられて二人きりになる。そして男衆の顔なんぞどうでもいいという藤丸の言葉に元気づけられた新衛門は、苦労知らずは嫌いだという藤丸に好かれたいあまり、貧しい出身の番頭・佐吉(さきち)の人生を自分の人生のように騙るのだが……!?