あらすじ

江戸時代の吉原遊郭を舞台に、美しく妖艶な遊女達とその客となった男達の情愛を描いた人情時代劇。真面目に生きてきた弘田屋の番頭・竹造(たけぞう)は、放蕩息子の若旦那・長一郎(ちょういちろう)に遊郭へ連れて行かれ、遊女の湖月(こづき)にすっかり夢中になってしまう。そしてこつこつと貯めていたお金を使って湖月に逢いに行く竹造だったが、長一郎によって店の金を使い込んだ濡れ衣を着せられてしまい……!?
百人遊女(1)

江戸時代の吉原遊郭を舞台に、美しく妖艶な遊女達とその客となった男達の情愛を描いた人情時代劇。真面目に生きてきた弘田屋の番頭・竹造(たけぞう)は、放蕩息子の若旦那・長一郎(ちょういちろう)に遊郭へ連れて行かれ、遊女の湖月(こづき)にすっかり夢中になってしまう。そしてこつこつと貯めていたお金を使って湖月に逢いに行く竹造だったが、長一郎によって店の金を使い込んだ濡れ衣を着せられてしまい……!?

百人遊女(2)

江戸一番の札差し“喜多村屋”の三代目でありながら、醜い容姿を気にして生きる新衛門(しんえもん)。そんなある日、遊郭で軽薄な遊び仲間とはぐれた新衛門は、遊女・藤丸(ふじまる)に声をかけられて二人きりになる。そして男衆の顔なんぞどうでもいいという藤丸の言葉に元気づけられた新衛門は、苦労知らずは嫌いだという藤丸に好かれたいあまり、貧しい出身の番頭・佐吉(さきち)の人生を自分の人生のように騙るのだが……!?

百人遊女(3)

銭ならいくらでもあると言えるほど、仕事に勢いづいていた米問屋の河内屋(かわちや)は、遊女・花柳(はなやぎ)のワガママを聞いて散財する。そして金がある自分に群がる人々に呆れる河内屋は、私は金につられる女郎ではないという花柳の言葉だけが真実だと思い込む。しかし翌年、仕事に失敗してすべてを失った河内屋は、せめて最後にと残った金をかき集めて花柳に逢いに行くのだが……!?

百人遊女(4)

幼い頃の甘酸っぱい初恋相手・お袖(そで)が、吉原に売られてしまってショックを受ける少年・与三郎(よさぶろう)。その後、深川の酒問屋で奉公した与三郎は、吉原に通うご隠居へお袖の消息を訊ねたのがきっかけで、ご隠居の吉原通いの自慢話や色道の心得などを毎日のように聞かされる。そんなある日、急逝したご隠居が誰にも秘密にしていた色道の軍資金を発見した与三郎は、それを持って吉原のお袖を訪ねるのだが……!?

百人遊女(5)

陸奥白河で代々続く造り酒屋・笹倉屋のご隠居・玄左衛門(げんざえもん)は、日本橋の酒問屋へ修業に出して行方不明になった四代目の孫・清兵衛(せいべえ)を、吉原で見たという噂を聞いて遠路はるばる吉原へやってくる。その時、情報通だと語る遊女・螢(ほたる)に声をかけられた玄左衛門は、清兵衛の消息を尋ねてみるのだが、いきなり股間を握られて布団に押し倒されてしまい……!?

百人遊女(6)

すっかり勃たなくなったのを嘆く江戸屋、河内屋、亀菱屋のご隠居三人組は、血気盛んな若い手代・三吉(さんきち)に遊女・小糸(こいと)を抱かせて、その初々しいSEXを覗き見て盛り上がる。しかし次第に三吉と小糸のSEXを見るのに飽きたご隠居達は、もう用事が済んだから小糸の所に行かなくていいと三吉に申し渡すのだが、三吉は小糸と将来を誓い合って夫婦の約束をしたと言い出して……!?悲喜こもごもな遊女の物語、感動の完結巻。