あらすじ大津波により、12名もの釣り人が命を落としてしまった。実態調査をする杉村は、新婚わずか3ヶ月で津波に飲み込まれて亡くなった喬の妻・幸子に手紙を書き、会ってもらうことに。尊い人命をムダにしてはならないと、釣り人の視点から実態を調査し、記録にまとめることが、犠牲になった人たちに対する供養であると考える杉村は、幸子と共に調査を進める!
矢口先生が災害を元にして描いたものとしては、三毛別羆事件の『羆風』が有名だと思うが、こちらも壮絶だった。 当時の新聞や写真、聞き取りによる実体験に脚色を加えたドキュメンタリーになっており、単に分かりやすいとか読みやすいというだけでない、語り手としての力を持った作品になっている。