あらすじ

大津波により、12名もの釣り人が命を落としてしまった。実態調査をする杉村は、新婚わずか3ヶ月で津波に飲み込まれて亡くなった喬の妻・幸子に手紙を書き、会ってもらうことに。尊い人命をムダにしてはならないと、釣り人の視点から実態を調査し、記録にまとめることが、犠牲になった人たちに対する供養であると考える杉村は、幸子と共に調査を進める!
激濤 マグニチュード7.7(1)

1983年5月26日。絶好の釣り日和りの男鹿半島へとやって来た杉村真。だが…釣りに夢中の杉村を、突然の地震が襲った!前代未聞の大津波に巻き込まれてしまうが、九死に一生を得た。死者26人、行方不明者64人もの被害をだした大地震と津波…。杉村は、実態調査をすることを決意するが、調査や取材を重ねる内に、釣り人や沿岸住民が、いかに津波に対して無防備だったかを知ることになる…。

激濤 マグニチュード7.7(2)

大津波により、12名もの釣り人が命を落としてしまった。実態調査をする杉村は、新婚わずか3ヶ月で津波に飲み込まれて亡くなった喬の妻・幸子に手紙を書き、会ってもらうことに。尊い人命をムダにしてはならないと、釣り人の視点から実態を調査し、記録にまとめることが、犠牲になった人たちに対する供養であると考える杉村は、幸子と共に調査を進める!

激濤 マグニチュード7.7(3)

杉村と幸子は取材を重ね、地震の前日、男鹿ホテルにカナダでレストランを経営するマーレー夫妻が来ていたことを知る。ホテル自慢の磯焼きに舌鼓をうった夫妻だったが、翌日、夫人が津波に呑まれ、帰らぬ人となってしまっていた…。地震による津波で、かけがえのない人や、多くのものを失ってしまった人たちの、苦悩とドラマ…様々な想いが交錯し、ついに完結です。