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革命により、家族と言葉を失い、上海の娼館で男娼として働く小鈴。ある夜、尊大で冷たい雰囲気の建築士・相馬篤彦に買われ、そのまま身請けされる。娼館の経営者である李に逆らえず、戸惑いながら相馬と暮らし始めるが、喋れない自分の気持ちを理解しようとする彼の優しさに次第に惹かれていく。そんな中、李から相馬の手がける設計図を盗めと命じられる。相馬を裏切りたくなかった小鈴だが、自分は相馬が日本に残した妻の代わりでしかないことに絶望し…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。