あらすじ

「僕はね。遠い昔……神を殺したんです」ついにすべての過去が明かされる。克己の危機に文に過去のすべてが「見えて」、ふたりはずっと神に抗ってきたのだと知る。「僕があなたを愛すると、かならずあなたは僕の目の前で死ぬ運命をたどる。そして、あなたの心臓が止まった瞬間に……」神に翻弄され、神に抗うふたりの恋愛が成就するとき、神のプログラムはついに破綻し――。「あなたに残るその傷痕のすべてが、人が神を凌駕した証ですから」前世から結ばれる運命にある! と妙な電波を受信して、プロポーズをしてくる小学生と清貧フリーターとの七年にわたる攻防と、奇跡&純愛ラブストーリー。電子書籍版のみの書下ろし「私の決意と、彼の幸せな最期について」ふたりの永い長い時間を経た純愛のかたちがここに……。
私の心臓と破綻した神のプログラムについて[1]プロポーズは婚姻可能年齢になってからでお願いします

「文さん。愛してます! 結婚してくださいっ!!」「まずはそのランドセルを下ろしてから来いやぁ!!」清貧フリーター桃原文に毎日のように迫ってくる彼は、顔よし未来よしハイスペック&ハイソサエティな男、高屋敷克己。これだけ好条件の男性に求愛されれば心も揺れる……わけがない! あなた小学生でしょうがっ!!文が求愛をバッサリ切り捨ててスルーしても、まったくめげない克己に振り回される日々。え? なんで私のスケジュール把握してるんですかね? ていうか、どうして合い鍵を持っているの? どうして私のSOSがわかるの? そんなおいしそうな食べ物持ってきても、いい大人が子どもに餌づけされるわけにはいかないんですってば!ぐいぐい文の日常に入り込んでくる克己についついほだされそうになってしまう文だが、他人には言えないとんでもない秘密があって――。「一万年前から愛している」とプロポーズをしてくる小学生と清貧フリーターとの七年にわたる攻防と、ある奇跡&純愛ラブストーリー。

私の心臓と破綻した神のプログラムについて[2]何度生まれ変わってもあなたに恋をせずにはいられない

「……何度生まれ変わっても、僕はかならずあなたと出会い、そしてあなたに恋をする」死んだ者の魂――幽霊と話をすることができる能力を持つ文は、夜な夜な町を歩き回り、双子の弟・葉をひき殺した犯人を探し求める。なかなか情報を得ることができないままに過ぎていく日々に焦りを感じる文。日に日に存在が薄まっていく葉をこの世につなぎとめることができなくなりそうで、おびえつつもいま在る平穏を崩したくない。だがそれも、ある男性の幽霊の言葉で崩れ去ってしまう。文を支えてきた克己も高校生になり、男として姿を見せ始めて――「だから、僕がいるでしょう? あなたはただひと言言えばいいんです。僕に『助けて』ってね」「一万年前から愛している」とプロポーズをしてくる小学生と清貧フリーターとの七年にわたる攻防と、ある奇跡&純愛ラブストーリー。

私の心臓と破綻した神のプログラムについて[3]あなたに残るその傷痕すべて

「僕はね。遠い昔……神を殺したんです」ついにすべての過去が明かされる。克己の危機に文に過去のすべてが「見えて」、ふたりはずっと神に抗ってきたのだと知る。「僕があなたを愛すると、かならずあなたは僕の目の前で死ぬ運命をたどる。そして、あなたの心臓が止まった瞬間に……」神に翻弄され、神に抗うふたりの恋愛が成就するとき、神のプログラムはついに破綻し――。「あなたに残るその傷痕のすべてが、人が神を凌駕した証ですから」前世から結ばれる運命にある! と妙な電波を受信して、プロポーズをしてくる小学生と清貧フリーターとの七年にわたる攻防と、奇跡&純愛ラブストーリー。電子書籍版のみの書下ろし「私の決意と、彼の幸せな最期について」ふたりの永い長い時間を経た純愛のかたちがここに……。