あらすじ天正2年、南都東大寺の名香・蘭奢待が信長に下賜された。蘭奢待とはその文字の中に東大寺の三文字が隠されているように東大寺の正倉院におさめられていたのである。唐・天竺までもかくれもない名香でこれまでに足利義政が拝領したことがあるほかは、勅許されなかったものである。それを手中に収めた信長ははたして…!