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警視庁四課に所属する風祭龍子は、昇り龍の刺青を背負った美貌の女刑事。居合抜きの達人であり、常に全力で暴力団と戦う彼女の前に、世界のコカイン市場独占を狙うS・A・C・Tの先遣隊として元やくざの今井が現れた。日本中の暴力団を潰し、日本のコカイン流通をまとめ上げようとするその男の背中らにも、龍子と同じく天才彫師、2代目彫華が描いた刺青があった。激闘の末に今井を倒した龍子の前に、天使の顔を持つ商社社長…実はS・A・C・T総帥・「サルバドール・ガラ・雪村」が現れた。今井を倒した龍子に興味を持ったガラは、龍子の前に現れては、ただ自分の思うがままに龍子を翻弄する……。そしてガラを追う龍子の支援に、はるばるアメリカから来日した米司法省麻薬取締局DEA捜査官ターニャ。ガラに死の淵まで追い詰められた過去を持っていたターニャは、龍子と組んでガラの本拠地に殴り込みをかけていく!龍子とターニャは、ガラとの命を懸けた闘いへとその身を投じていくのであった…!!かきざき和美先生のコメント『この話は、東映任侠映画『緋牡丹博徒』シリーズとR・ベネディクトの『菊と刀』に影響されて描き出したもので、入れ墨、日本刀、居合いなど、以前から興味を持っていた事柄で味付けしながら、結構楽しんで描きました。』
①背中に金の龍の刺青を持つ警視庁の女刑事は麻薬組織の日本支部の女社長と対峙する。 ②居合の達人の刑事はどんな男も必殺。一方女ボスの強さも圧倒的。二人にしか到達できない境地で殺し合うという百合がある。 ③劇画調の画面も筋肉描写も美麗さがあり、初見の印象以上に読みやすかった。