あらすじ20××年、ウイルスαによるパンデミックは世界中に貧困と格差をもたらした。妹の学費を稼ぐため、そしてベトナム武術・ボビナムの師である元同僚レ・アン・コンを探すため、イサムは危険な豪華客船に乗りこむ…。そこで行われていたのは大金と選手たちの生死を賭けた地獄の格闘イベントだった。そのトーナメントに参加し勝ち進むボビナムの使い手、レ・アン・コン…。ムエタイ選手のサムーチョンをまだ見ぬ関節技で捕らえるが!? 究極のディストピア格闘大作、第4巻!
序盤で描かれる最底辺の世界観とか、格闘シーンの強烈さで、苦手な人はそこでギブアップしてしまうかもしれませんが、ぜひ最後まで読んでいただきたい。 かく言う自分も、コンちゃんが最初に起こした事件の描写が怖すぎて脱落しそうになったのだけど、随所の設定が面白くて読み進めるうちに、キャラの変貌や背後にある真実が出てきて大変面白く読めました。 激しい格闘描写は最後まで続きますが、現実離れしつつも筋の通った格闘になっている(しっかり考えられた闘い方になっている)のでその点も楽しめるかと。読後感はとても良い。 ウィルスとか仮想通貨とかNPOとか、世相を捉えた設定がすごくよかったです。 おすすめです。