あらすじ六本木署・刑事、工藤俊輔。妻子と別れ自暴自棄の生活を送っていた彼は、酒場で謎の美女と出会い、一夜を共にする。翌朝工藤は管内で起きた殺人事件の捜査に呼び出される。そして捜査を進める中、事件の容疑者が昨夜共に過ごした美女・八神エリカだと知り………!?
原作が「ミナミの帝王」「白竜」などの天王寺大先生。 絵が「企業戦士YAMAZAKI」などの富沢順先生。 天王寺先生の作品って自分の印象としては インパクト重視で細部はちょっと、という感じ。 えーあれはそのままでそっちにいっちゃうの? みたいな展開を感じる部分があったりする。 しかし「ダーティ」はそういう天王寺先生のストーリーと 富沢先生の絵とが上手くあっている。 結構、荒い話を絵が上手く動かしていくというか、 ここを抑えておかないと理解できなくなるよ、 という点はわかりやすく絵にしていて、 そこは深く考えたら楽しめないよ、 という点はスッと流している感じがする。 いい意味で細部のアラが目立たない。 なので話の途中でテンションが落ちたりしないで 一区切りするまで読ませる力が ある話になっていると思う。 細かいアラ捜しをしたら出ないわけじゃないので 奥が深い作品だとかは言い難いのだが 大味なんだけれど面白いというか面白く読める漫画だ。