あらすじ巨大なこけし型モニュメントがそびえ立つ、その名もずばりの「こけし町」。古い故郷のこの場所に、大人になった山口ツトムは今ふたたび、将来の妻・早苗(さなえ)を連れて帰ってきた。「時の止まった場所」に踏み入ることの“静かな恐怖”と、土地に古くから伝わる性的な風習の持つ力が、ツトムたちを取り囲んでいく――。第2部のテーマは“筆おろし”。悲喜こもごもがせつなくも面白い、かわすみひろし流・屈折ファンタジー、第2巻。