あらすじ

巨大なこけし型モニュメントがそびえ立つ、その名もずばりの「こけし町」。古い故郷のこの場所に、大人になった山口ツトムは今ふたたび、将来の妻・早苗(さなえ)を連れて帰ってきた。「時の止まった場所」に踏み入ることの“静かな恐怖”と、土地に古くから伝わる性的な風習の持つ力が、ツトムたちを取り囲んでいく――。第2部のテーマは“筆おろし”。悲喜こもごもがせつなくも面白い、かわすみひろし流・屈折ファンタジー、第2巻。
はまりんこ(1)

都会から遠く離れたド田舎の町、「こけし町」。失踪した友の借金を返済するため、この町に残る実家を売り払おうと、山口ツトムと借金取りのコンビはやってきた。一見してレトロな町だが、数十年ぶりに帰郷したツトムは「時の止まったような雰囲気」に強烈な違和感を覚える。不思議な幼なじみの出現、男を次々変えていく実の母、性的な思い出……。古くから伝わる「こけし」伝説は、2人をどこに「はまりんこ」させるのか?

はまりんこ(2)

巨大なこけし型モニュメントがそびえ立つ、その名もずばりの「こけし町」。古い故郷のこの場所に、大人になった山口ツトムは今ふたたび、将来の妻・早苗(さなえ)を連れて帰ってきた。「時の止まった場所」に踏み入ることの“静かな恐怖”と、土地に古くから伝わる性的な風習の持つ力が、ツトムたちを取り囲んでいく――。第2部のテーマは“筆おろし”。悲喜こもごもがせつなくも面白い、かわすみひろし流・屈折ファンタジー、第2巻。