100歳で亡くなった父が四姉妹に遺したのは古い洋館と5番目の妹(0歳)。犬猿の中だった四姉妹は五女の保護者となり、なぜか古い洋館で同居にすることに。しかし、そこに現れた「館の所有者」と名乗る謎の男・亀石。この男と父との関係とは!? そしてなぜか三女・理華子と急接近! 複雑な感情のまま、洋館を購入するしかなくなった理華子は、ついにお金のため漫画の連載準備に取り掛かろうとするが……。次女・純子の引きこもりの息子、五女の命名、長女・良子のファンが出現など、問題は山積みだけど、いがみ合いながらも少しずつ団欒が増えていき、四姉妹はまたあの頃の「家族」に戻ることができるのか? 山下和美が描く、ちょっとヘンテコなファミリーストーリー第3巻! 電子特装版には1960年代の家族の風景を作者・山下和美氏の父が撮った写真集『1960~1970 山下さん家の四姉妹』を収録!
100歳で大往生した父の遺した洋館で共同生活を送る、犬猿の仲の5姉妹は、館の所有者を名乗る男・亀石(かめいし)に対抗するため、父・正(ただし)の弁護士である大文字龍徳(だいもんじりゅうとく)のもとを訪ねるが、高齢で会話すら怪しい状態…。一方、五女・正子(まさこ)の母親の行方もわからぬままーー。進展が見られない館の所有権争いを見かねた漫画家の三女・理華子(りかこ)は家族のため、お金のため、自分のため、重い腰を上げて、新連載に真剣に取り組むが…? そして、姉妹たちそれぞれに恋の予感も!? 仕事に恋愛に子育てに大忙し! 山下和美(やましたかずみ)が、今を懸命に生きるちょっと癖のある女性たちを描く、ファミリーコメディー第4巻!
同著者の「不思議な少年」や「ランド」が好きだったので本作も読了。 破天荒な父親によって、異なる母親のもと産まれた4姉妹が、その父親の死の直前に集結。 遺産相続させる条件として、娘5人が尾崎さん家に住むことを提示。 そして5人目の娘はなんと新生児。 自分の意志とは裏腹に、4姉妹が父親の思いやら5人目の娘の可愛さやらでなんやかやと動いていく流れ。 異母姉妹かつ年の差があることで、色んなバリエーションの性格を演出できるのが面白いところ。 姉妹でありながら、ほぼ他人になりうる危うい関係も、今後の関係性がどうなっていくのか楽しみな展開。 なんとなく、共通の敵?っぽいのが出てくるのか?と予想します。 いずれにせよ、散々父親に振り回されて、色々クセが強くなってしまった(おもに性格)姉妹たちが、家族をどうつくっていくのか、またどうオチをつけていくのか予想ができず、先が気になります。 さっそく共通の敵っぽいキャラがでてきて、2巻目も楽しみです。