あらすじ

▼第1話/菓銘重宝 ▼第2話/百世の守 ▼第3話/江戸の土産話 ▼第4話/名椿の森 ▼第5話/寒山・拾得(前編) ▼第6話/寒山・拾得(後編) ▼第7話/清水窯の姑嫁 ●主な登場人物/天野守武(小禄の公家・日野西家に仕える公家侍にして、日野西家に代々伝わる名刀・粟田口久国を守る“刀守り”)、日野西薫子(日野西家のひとり娘。いつもわがままを言っては守武を振り回している)、日野西晴季(日野西家の当主) ●あらすじ/仏前に供える干菓子を買いに出た日野西家の三人。最近評判の菓子屋・津野屋は、五摂家や茶道の家元から菓銘を与えられたことが話題となって大繁盛していたが、味の方はいま一つ。しかも、うさん臭い修験僧に繁昌祈願まで頼んでいるらしい。津野屋を出た守武らは、代々ひいきにしている森島屋へ向かうが、津野屋とはうって変わって寂れた様子に唖然とする。さらには、森島屋の女房が狐憑きだと分かり… (第1話)。 ●本巻の特徴/老舗菓子司のキツネ憑き事件、数寄者のご隠居殺害事件、そして天野家家宝の刀の偽物疑惑など…。難事件を解決すべく、守武の白刃がきらめく!!
公家侍秘録(1)
▼第1話/刀守り ▼第2話/公家荒らし ▼第3話/京の花闇 ▼第4話/びんぶく ▼第5話/古筆守り ▼第6話/幻術 ●登場人物/天野守武(小録の公家・日野西家に仕える公家侍にして、日野西家に代々伝わる名刀・粟田口久国を守る刀守り)、日野西薫子(日野西家の一人娘。いつもわがままを言っては守武を振り回している)、日野西晴季(日野西家の当主) ●あらすじ/扶持米だけで暮らしている貧乏公家・日野西家は、今でこそ無役だが、摂政・関白を務める五摂家の筆頭・近衛家の門流であり、その先祖は天皇のそば近くに仕えていたこともあった名門。そのときに賜った宝刀・粟田口久国は日野西家の一の家宝。それを譲ってくれと、避暑にでかけた貴船にまで押しかけてくる武家がいた。晴季はのらりくらりと適当にあしらってきたが、その武家が多くの貧乏公家からお役をエサに、家宝を巻き上げているという噂が耳に入った。早速、その家に調べに入った守武は、“薫子をさらって久国と交換させよう”という計画があることを知る… (第1話)
公家侍秘録(2)
▼第1話/都の人形 ▼第2話/春の通し矢 ▼第3話/秘聞香<ひもんこう>(前編) ▼第4話/秘聞香<ひもんこう>(後編) ▼第5話/印地打ち始末(前編) ▼第6話/印地打ち始末(後編) ▼第7話/真贋、紙一重(前編) ▼第8話/真贋、紙一重(後編) ●登場人物/天野守武(小禄の公家・日野西家に仕える公家侍にして、日野西家に代々伝わる名刀・粟田口久国を守る“刀守り”)、日野西薫子(日野西家のひとり娘。いつもわがままを言っては守武を振り回している)、日野西晴季(日野西家の当主) ●あらすじ/日野西家のために家事や内職にいそしむ守武に縁談が! しかし相手は名門・仁和寺の寺侍の娘。家格の違いすぎる縁談にとまどいを隠せない日野西家一同だったが、なんと娘本人から「そちらから縁談を断ってほしい」と申し出られ、さらに驚くことに。結局、家計の窮乏ぶりを指摘され、日野西家は渋々承知。だが、帰りぎわに娘は「こんな形でお会いしとうおざりませなんだ」と守武に告げる……。その後、守武は内職先の茶屋で、仁和寺の僧を目撃する。いぶかしく思い、ひそかに僧の行動をうかがっていた守武が出会ったのは……? (第3話)
公家侍秘録(3)
▼第1話/野分 ▼第2話/袴垂(前編) ▼第3話/袴垂(後編) ▼第4話/黄泉送りの鐔(前編) ▼第5話/黄泉送りの鐔(後編) ▼第6話/夢の名残 ▼第7話/貴船川の姫君(前編) ▼第8話/貴船川の姫君(後編) ●登場人物/天野守武(小禄の公家・日野西家に仕える公家侍にして、日野西家に代々伝わる名刀・粟田口久国を守る“刀守り”)、日野西薫子(日野西家のひとり娘。いつもわがままを言っては守武を振り回している)、日野西晴季(日野西家の当主) ●あらすじ/貧乏公家・日野西家に仕える守武は、家計の維持のために内職口を探していた。やっと見つかった「かるた書き」の内職を引き受けた帰り道、美しく高貴な女性がスリにあうところに遭遇。すんでのところで事無きを得たものの、同行してきた薫子が、女性の持っていた包みとかるたの包みを取り違えて持ってきてしまう。しかもその中身は、なんと「春画」! 内職のかるたを取り戻すためには、この春画の持ち主を探さなければならないのだが、春画は幕府によって禁じられているため、届け出ても持ち主は現れそうにない。しかし… (第1話)。 ●本巻の特徴/徳川期の京都を舞台に描かれる本格時代劇サスペンス、待望の第3集!
公家侍秘録(4)
▼第1話/菓銘重宝 ▼第2話/百世の守 ▼第3話/江戸の土産話 ▼第4話/名椿の森 ▼第5話/寒山・拾得(前編) ▼第6話/寒山・拾得(後編) ▼第7話/清水窯の姑嫁 ●主な登場人物/天野守武(小禄の公家・日野西家に仕える公家侍にして、日野西家に代々伝わる名刀・粟田口久国を守る“刀守り”)、日野西薫子(日野西家のひとり娘。いつもわがままを言っては守武を振り回している)、日野西晴季(日野西家の当主) ●あらすじ/仏前に供える干菓子を買いに出た日野西家の三人。最近評判の菓子屋・津野屋は、五摂家や茶道の家元から菓銘を与えられたことが話題となって大繁盛していたが、味の方はいま一つ。しかも、うさん臭い修験僧に繁昌祈願まで頼んでいるらしい。津野屋を出た守武らは、代々ひいきにしている森島屋へ向かうが、津野屋とはうって変わって寂れた様子に唖然とする。さらには、森島屋の女房が狐憑きだと分かり… (第1話)。 ●本巻の特徴/老舗菓子司のキツネ憑き事件、数寄者のご隠居殺害事件、そして天野家家宝の刀の偽物疑惑など…。難事件を解決すべく、守武の白刃がきらめく!!
公家侍秘録(5)
▼第1話/身中の虫(前編) ▼第2話/身中の虫(後編) ▼第3話/因果の屏風(前編) ▼第4話/因果の屏風(後編) ▼第5話/打ち出の小槌 ▼第6話/選ばれし楽人(がくじん) ●主な登場人物/天野守武(日野西家に仕える公家侍。家宝を守る守役)、日野西薫子(日野西家のおてんば娘。父親同様、守武をいつも困らせている)、日野西晴季(京都御所近くに居を構える貧乏公家の主。召し抱え侍・天野守武の内職でなんとか生活している) ●あらすじ/ある日守武は、風邪を引いた日野西家の殿様のために、薬種を求めて御用達の老舗薬種問屋「兼長」を訪れる。だが「兼長」では、主人が偽薬販売の疑いをかけられ、取り調べを受けていた。全く身に覚えがないという主の言葉を信じた守武は、事件の背後にきな臭いものを感じ、独自に調査を開始するが… (第1話)。 ●本巻の特徴/貧乏公家に仕える青侍にして、家宝を守る刀守り・天野守武。偽薬販売、屏風の真贋、黒染めの根付け…、京の都を騒がす難件を、この凄腕が今日も斬る!
公家侍秘録(6)
▼第1話/贅沢の味 ▼第2話/ふつつか者の功名 ▼第3話/糾(ただす)の森の… ▼第4話/虫籠と虫めづる姫君 ▼第5話/秋の金魚 ▼第6話/百間屋敷の決闘 ▼番外編/薫子、ツキに恵まれるの巻 ●主な登場人物/天野守武(日野西家に仕える公家侍。家宝を守る守役)、日野西薫子(日野西家のおてんば娘。父親同様、守武をいつも困らせている)、日野西晴季(京都御所近くに居を構える貧乏公家の主。召し抱え侍・天野守武の内職でなんとか生活している) ●あらすじ/今度の守武の内職先は、贅を尽くした食材を使うことで大評判の料亭「いち松」。だが、この店は用心棒を雇い、押しかけてきた男たちを追い出していた。守武が話を聞いてみると、男たちは近隣の村からやって来た農民だという。京の町から出る下肥を買うことで農業を続けてきた彼らだが、店の女将の兄が下肥問屋として下肥を横取りし、「いち松」で使う高級野菜のためだけ利用しているというのだ。訴えを聞いた守武は… (第1話)。 ●本巻の特徴/借り物の高価な茶碗を割ってしまったふつつか者、大切な肥料を独り占めする強欲な下肥問屋… 揉め事や難事件に巻き込まれるも、凄腕の刀守り・守武が都の闇を斬る! 描き下ろしの番外編も収録!
公家侍秘録(7)
▼第1話/ねねの小袖 ▼第2話/からくり御用札 ▼第3話/無垢(むく)なるものは… ▼第4話/化かし女狐(めぎつね) ▼第5話/隅田川無情 ▼第6話/名筆よ、永遠(とわ)に眠れ ●主な登場人物/天野守武(日野西家に仕える公家侍。家宝を守る守役)、日野西薫子(日野西家のおてんば娘。父親同様、守武をいつも困らせている)、日野西晴季(京都御所近くに居を構える貧乏公家の主。召し抱え侍・天野守武の内職でなんとか生活している) ●あらすじ/亡き父の友人にして、守武の剣の師匠・神尾兵部。彼もまた守役であり、内職をして暮らす侍であった。だが、神尾の内職先「富屋」が、北政所・ねねの小袖復元にかかる織り賃を払わず、困っている職人がいるという。伝統ある西陣織屋でありながら、不払いに加え暴力沙汰まで起こした富屋に対し、守武は一計を案じるが… (第1話)。 ●本巻の特徴/ねねの小袖復元にまつわる事件から、行方不明の小鳥の探索まで…… 守武、相変わらずの大活躍!!
首斬り門人帳【電子版】

首斬り門人帳【電子版】

『江戸の検屍官』『暁の犬』の高瀬理恵初期の傑作! 据者(動かぬもの、死体)を斬って刀の切れ味を試す「試剣術」を継承し、代々公儀の御試御用(おためしごよう)の任を拝する“斬首のスペシャリスト”山田浅右衛門。直参旗本の兄の元に厄介となりすさんだ日々を送る神崎又平は、ひょんな事からその門人になるのだった。1話完結形式の本格時代劇を、全8話・271ページの大ボリュームでお届け。史実における山田浅右衛門の実像に迫るコラムも収録した完全版!
雨の杖つき坂

雨の杖つき坂

うどん屋を営み、平穏な日々を送る2人の男。彼らには、知られてはならない秘密があった…。血塗られた過去の業と、新たな出会いが運ぶ皮肉な運命が交錯し、渡世人の哀しい生き様が浮かび上がる。池波正太郎の傑作短編戯曲『雨の杖つき坂』を『江戸の検屍官』の高瀬理恵が渾身のコミカライズ!
暁の犬

暁の犬

『江戸の検屍官』高瀬理恵、最新作!! 裏稼業・刺客! 暗殺の標的は、父を屠った因縁の兇敵!! ある日、壮絶な太刀筋を残す必殺剣の遣い手に小野寺佐内の父は葬られた。その四年後、父が営む道場と暗殺稼業を継いだ佐内にもたらされた依頼は―― 父を葬った刺客の暗殺であった。敵に対する怯えと恐怖に打ち克ち、佐内は父の仇を討つことがことができるのか。因縁の敵と対峙する本格時代剣戟、第1巻!!
江戸の検屍官

江戸の検屍官

【時代劇×検屍×ミステリー!異色テーマを描いた超人気シリーズが電子配信!】現代の捜査では常識である【検屍】。実はこの考えは江戸時代から実在した!検屍バイブル「無冤録述」を片手に北町奉行所に勤める北沢彦太郎は、同僚ですら嫌がる《検屍》に熱を上げ、周囲からは変わり者扱いされている。それでも北沢の心に灯るのは、無念に散った死者達の死の真相を闇に埋もれさせぬという熱き思い。そんな北沢を助けるのは検屍と女が大好きな医師・玄海、異才を放つ天才女絵師・お月。二人の協力を得て、北沢は死体に残された僅かな証拠から真相を暴き出す――!江戸川乱歩賞受賞作家・川田弥一郎の小説を高瀬理恵が精緻かつ華麗なタッチで描き出す。
公家侍秘録

公家侍秘録

【京には秘められた武技があるーー公家の侍にして名刀を守る《刀守り》の時代活劇、ここに見参!】古より公家には、名物・名宝を愛でる心から《もの守り》をする者を置くと云われている――。時は江戸、かつては天皇のそば近くに仕えた名門・日野西も今や無役の貧乏公家…。心優しき当主・晴季と食いしん坊姫・薫子に仕えるは、見目麗しき公家侍の天野守武。だが守武には公家侍とは別に、日野西家に代々伝わる宝刀『粟田口久国』を守る《刀守り》の役目も仰せつかっていた。その家宝を狙い悪だくみを目論む武家が、薫子誘拐を企てていると知り――。そのほか、公家荒らしの魔の手が名刀『久国』に迫る「公家荒らし」、おてんば姫・薫子が妖しき茶会に誘われる「京の花闇」、守武そっくりの若宮に秘められた母子の愛「びんぶく」、友との再会と主従の憂う恋が咲く「古筆守り」、幼き日の守武に繋がる怪事件「幻術」を収録。
表具屋夫婦事件帖

表具屋夫婦事件帖

【時代活劇『公家侍秘録』スピンオフ!表具屋の斎之介と千香、夫婦二人三脚で事件解決に挑む――!】元《もの守り》で公家侍の斎之介と、元公家のお姫様だった千香は、表具屋を営む仲良し夫婦。そんな二人が住む長屋に新しく越してきた扇子絵描きの女・卯乃は、暗い性格から千香以外の住民から避けられていた。そんなある日、卯乃と夫婦約束をしている与四造が儲け話を持ってくる。その内容は、千香のかつての身分を利用して武家を相手に金儲けをしようというもので…。そのほか、一枚の掛け軸に秘められた哀しき過去「花籠にいっぱいの」、斎之介に浮気疑惑が浮上して!?「隠しごと」、香具屋の女将・妙の憂いが気がかりな千香は…「聞こえてくるのは」、仕事先で出会った親子の不運な縁を描く「めぐりあわせ」を収録。
明治撃剣伝

明治撃剣伝

時は明治七年――鳥羽・伏見の戦で兄を目の前で斬られた上、自らも手傷を負わされ屈辱を味わった少尉・城戸。喧嘩騒ぎを起こした自身の小隊を嗜めに赴いた先で、ある女剣士と出会う。名を砂江という女剣士は、偶然にも兄の仇である川田の妹だった。敗北の恥辱をすすぐべく、川田に立ち合いを挑む城戸だったが、川田は相手にせず…。
夢想の剣

夢想の剣

「全ては仇を討つために――」。敵より速く抜き打ちざまに急所を斬る『夢想流抜刀術』を極めた林崎甚助。戦国の世、諸国をめぐり武者修行を続け剣豪として名を知られ始めた甚助にはある目的があった。それは14年前、父を闇討ちし母を凌辱して逃げた仇・坂上主膳を討つこと。ついに京の地で憎き仇・坂上と相見えた甚助は――。
春雪の門

春雪の門

愛する誠之助から縁組の破談と、父・甚左衛門の暗殺を予告された千秋。近思組に誓約を立てた誠之助は、殿様の命令で憎まれ役を負わされた千秋の父を斬るという。明朝までに逃げるよう促す彼に対し、千秋含めた甚左衛門の娘三人は、逃げずに父とともに刺客を迎え撃つことを決意する。誠之助と刺し違える覚悟を決めた千秋は――。
江戸女流画人伝 花篝

江戸女流画人伝 花篝

「江戸女流画人伝 花篝(はなかがり)」のあらすじ/ストーリー 澤田ふじ子の短編集「花篝-小説日本女流画人伝-」のなかから江戸時代を舞台にした「天の鳥」「悲の枕」「風に啼く」「花篝」の4作品を漫画化。男性画家に比べて後世に伝えられることも少ない、埋もれた女流画家たちの波乱に富んだ人生を描く。