古代ギリシアの叙事詩×少年マンガ!? ホメロス『オデュッセイア』をもとに描くテーレマコスの父親捜し。スペインの新星ケニー・ルイスがお届けする冒険活劇バンド・デシネ! トロイ戦争終結から4年、イタケー王オデュッセウスは未だに帰ってこない。しびれを切らした息子のテーレマコスは、父親捜しの旅に出る。オデュッセウスの旧友でピュロス王のネストールのもとを訪れたテーレマコスは、そこでネストールの娘ポリカステと知り合う。政略結婚の道具に使われようとしていることを知った彼女は、ピュロスから逃げるために、テーレマコスの旅についていくことにする。ピュロスを去ったふたりの最初の目的地は、オデュッセウスが最後に訪問したという風の神アイオロスの神殿だった。アイオロスから西風の精霊ゼフィロスを授けられたテーレマコスとポリカステは、オデュッセウス一行が消えたという海域に向かう――。
古代ギリシアの叙事詩×少年マンガ!? ホメロス『オデュッセイア』をもとに描くテーレマコスの父親捜し。スペインの新星ケニー・ルイスがお届けする冒険活劇バンド・デシネ! キュクロプス(一つ目の巨人)の少年ウーティス(「誰でもない」の意)を仲間に加えたテーレマコスとポリカステとゼフィロスの一行が次に向かったのは、魔女キルケーが住むというアイアイエー島だった。キュクロプス島でウーティスの父ポリュペーモスの目をつぶしたあと、オデュッセウスが訪れたのがその島なのだという。途中、彼らは恐ろしい歌声で旅人を催眠術にかけるセイレーンたちに襲われるが、テーレマコスの活躍でどうにか切り抜けることに成功する。アイアイエー島で一行を待ち受けていたのは、貫禄のある女主人キルケーと美しい少女たちとおいしい食事。そして無数の豚だった――。
古代ギリシアの叙事詩×少年マンガ!? ホメロス『オデュッセイア』をもとに描くテーレマコスの父親捜し。スペインの新星ケニー・ルイスがお届けする冒険活劇バンド・デシネ! 冥府ハデスに潜入することに成功した一行は、既に亡くなったさまざまな英雄たちと出会い、テーレマコスとカッシポネーの父オデュッセウスが、冥府にはいないことを確認する。彼らは、予言者テイレシアスからポセイドンが支配する海域から抜け出す方法を聞き出すと、冥府の女王ペルセポネに取り入り、地上に戻ることに成功する。地上で戦闘民族キンメリア人たちの攻撃を退けたテーレマコス一行は、オデュッセウスを捜すとともに、ポリカステの許嫁で、暴君となり果てたプティーア王ネオプトレモスの謎を解くべく、ライストリュゴン人の国に向かう。
古代ギリシアの叙事詩×少年マンガ!? ホメロス『オデュッセイア』をもとに描くテーレマコスの父親捜し。スペインの新星ケニー・ルイスがお届けする冒険活劇バンド・デシネ! 植物にからまり身動きがとれなくなったテーレマコスを助け出してくれたのはライストリュゴン人たちだった。彼らはテーレマコスの顔を見て、「花の王」だと驚く。「花の王」とは、かつてこの地を訪れたオデュッセウスに他ならなかった。王の器であることを証明したテーレマコスは囚われの仲間たちを解放することに成功する。一行はライストリュゴン人たちから、オデュッセウスの後に王となった人物がいると聞き、その人物に会いに行く。それはなんと今プティーア軍を率いて戦争をしているはずのネオプトレモスだった。やがてそのネオプトレモスこそ本物で、もう一人のネオプトレモスは、オデュッセウスが変装していることが明らかになる――。