あらすじ文学部の大学生<私>と、噺家・春桜亭円紫(しゅんおうていえんし)が解き明かす、日常にひそむ謎と不可思議。見られるはずのない夢・大量の砂糖を入れられた紅茶・幼稚園から一晩だけ姿を消した木馬…。人が生き、触れ合うことで生じる明暗を描く五つの物語。本格推理小説であり、一人の女性の成長を捉えた爽やかな青春物語でもある“誰も死なない”ミステリの記念碑的作品、初漫画化。
こういうの好きだなーと思った。 手に取ったキッカケが連載誌であるトーチのタグからだったので、期待半分で読んだがしっかり「トーチっぽさ」もあり、マッチしている。 旅先や出張先なんかで、宿泊先で部屋には入ったけど窓からの眺めは雨…というシチュエーション。 出るの面倒だなってなっちゃう時が私は結構あって、そういう時は割と夕飯時まで漫画を読んだりする。 そういうのに向いてるやつ! ・おしゃれな感じがする絵柄・構図。 ・物語展開は1話ごと、ショートショート。主人公は同じ。 ・文化系要素が多分に含まれている。 ・読んでいてハラハラしないってわかる造りをしている。 要素を挙げてみると全然的を射た感じにならなかったが、そういうやつです。 水彩筆っぽい塗りも味があって非常にいい。細かすぎるコマ展開だとちょっと全体が暗く感じてワチャワチャして見えるけど、わざとかも。 あと、意外とハッとするような話も。おすすめ。