あらすじ

夏目漱石とその友人、門下とのユーモラスな日々を描いた作品、第2巻です。今回も実際に残された資料を元に描いているため、文学ファン、歴史ファンにとっては資料的価値のある漫画にもなっています。史実から浮かび上がる漱石の愛すべき人柄や、芥川龍之介に代表される漱石門下の青春の日々、漱石と子規の友情など、現代ではあまり見られない濃い人間関係を独自の視点で描いています。フフフと笑えてほんの少し涙する、そんな文学的4コマワールドです。
先生と僕~夏目漱石を囲む人々~ 1巻
文豪、夏目漱石にまつわる史実を元にした4コマ漫画!神経質、厳しそう…などのイメージが一般にもたれている夏目漱石は多くの友人・門下に愛されたとってもチャーミングな人柄★人間味溢れる夏目先生の姿には思わずキュンとしてしまうはず!
先生と僕~夏目漱石を囲む人々~ 2巻
夏目漱石とその友人、門下とのユーモラスな日々を描いた作品、第2巻です。今回も実際に残された資料を元に描いているため、文学ファン、歴史ファンにとっては資料的価値のある漫画にもなっています。史実から浮かび上がる漱石の愛すべき人柄や、芥川龍之介に代表される漱石門下の青春の日々、漱石と子規の友情など、現代ではあまり見られない濃い人間関係を独自の視点で描いています。フフフと笑えてほんの少し涙する、そんな文学的4コマワールドです。
先生と僕~夏目漱石を囲む人々~ 3巻
第1巻2巻が大好評!文豪、夏目漱石にまつわる史実を元にした4コマ漫画の第3巻待望の発売!夏目先生の周りにいる友人たちも偉人というかたいした人だらけ。夏目先生の友人達を見ていくとあらためて先生の偉大さが見えるというもの。しかしそんな先生の身体には異変が…。ほんわか明治文壇4コマワールド!
先生と僕~夏目漱石を囲む人々~ 4巻
日本一高名な文豪・夏目漱石と彼を取り巻く友人、弟子達の姿を描き好評を博している4コマ漫画、最終4巻が登場。著者香日ゆらが自身の手で文献にあたり描き起こした漱石先生の日々。そしてその日々の終焉…。いや語り継がれていく限り、先生は生き続けている!ほんわか、だけど少しせつない明治文壇4コマ堂々の完結!
JK漱石

JK漱石

死後百年後の現代日本に再び生を受けた夏目漱石は、朝比奈凛音という女子高生として健やかに成長していた。今生ではなるべくストレスに悩まされず、健康を愛し、静かに生きよう――。そう願うも何かと目立つ漱石はひっそり生きるのも難しく…?個性豊かな女子高生たちと元文豪・夏目漱石が織り成す、ゆるっと知的な文豪コメディ!
ステラ

ステラ

他人の体験を自分のものにする小説家の葛藤がうずまく「春の五月」。親の最期を見送ったあとに立ち上る感情を見つめた「アカシアの家」。恋情の深淵をひた歩く「宿り木の告白」。ほか、表題作を含む全5話収録。植物をモチーフに、人間観察の名手が新境地を開いたストーリー短編集。
大正四葉セレナーデ

大正四葉セレナーデ

父を亡くし、天涯孤独となった田舎娘の北村小夜子。女中にでもなるつもりが、父の古い友人である瀧川夫妻の好意で都会に呼び寄せられ、女学校へ通うことに。環境と価値観の違いに戸惑いながらも、頼れるお姉さま方こと菅原静子さま、丸山玉さまに出会って、少しずつ前へ歩み出します―――。大正を生きる少女たちが織りなす、慎ましく可愛らしい日常を描いた「大正四葉セレナーデ」はじまります。
おじさんとポニーテール

おじさんとポニーテール

【まきこまれ軒先クッキングコメディ開幕】一人暮らしのおじさん(36歳無職のお菓子上手)の家に、女子高生(高校1年生の運動マスター)が弟子入り志願??────一軒家に一人で暮らす高木大輔(36歳無職)。突然クッキーと共に現れた近藤さつき(高校1年生)にラングドシャを作ってふるまったら、なぜか弟子入り志願されてしまって。。。その日を境にウッドデッキでのお菓子の会(!?)が始まり、個性豊かな面々も加わって──。どうやら、ふりまわされているみたいです??【大ボリューム190ページ超、おまけページも満載】本編は全17話。おまけページとして、「制作秘話」「イラストギャラリー」「その後のおじさんとポニーテール」「あとがき」を収録。★単行本カバー下画像収録★
先生と僕~夏目漱石を囲む人々~
先生と僕
先生と僕~夏目漱石を囲む人々~ 香日ゆら
名無し
新選組BLに伊達政宗×真田幸村…、腐女子の人たちは元気だなぁと思う僕も、三国志武将美少女化だの、大戦エースパイロット美少女化だの、艦隊美少女化だの、そういった作品を楽しんでいるので、まったく人のことはいえないわけです。それにしても、いわゆる擬人化(とても幅がありますが)は、面白い作品が多いですね。元になる“キャラクター”の関係性がしっかりしているから、作品自体も面白く、はまっていくと元ネタ・オリジナルへの興味が湧いてくるという一粒で二度美味しいのが擬人化作品なのです。  『先生と僕~夏目漱石を囲む人々~』は、夏目漱石とその周囲の人間たちのエピソードを4コマで描く作品です。夏目漱石について全く詳しくない僕からみても、相当な資料を読み込んだ上で描かれていることが容易に想像がつくほどの情報がつまっております。膨大な情報の中から、漱石と彼を慕う人たちの細かな人間関係の機微が浮かび上がってくるのです。  同輩の正岡子規や中村是公に見せる顔と、教員時代の教え子にあたる松根東洋城や小宮豊隆に見せる顔、ずっと年の離れた芥川龍之介にみせる顔はやはりちがいますし、彼らの夏目漱石への慕い方もまた違います。そういった人間関係の機微に焦点を合わせたこの作品を読むと、どんどん夏目漱石コミュニティのファンになってしまうのです。  数多くの登場人物のなかでも、一番気になるのは寺田寅彦です。物理学者としても随筆家としても著名な寺田寅彦は、熊本の第五高等学校時代に教師だった夏目漱石と出会います。漱石と寅彦は、師弟であり、また友人でもあり、『先生と僕』でも漱石にとっての特別な人間として描かれています。  漱石門下のみなが、「誰が一番漱石に愛されていたか」を語る時、もちろん皆が「自分が一番」といいますが、それは寺田寅彦は別格として。用はなくとも先生に会うためだけに家に行き、忙しいといわれても帰らず、行ったからといって何をするでもない。なんなんだお前は…と言いたくなるほどマイペースです。  そんな寅彦と漱石のエピソードで一番心に残ったのが、正岡子規と今生の別れをする話です。ロンドン留学が決まった漱石が、病床の子規を見舞おうとします。これが2人が会う最後の機会…。漱石はそこに寅彦を一緒に行こうと誘うのです。2巻に収録されたこのエピソードからは、漱石と寅彦、ふたりの思いやりが交錯して、なんともいえない気持ちになります。あえて言葉にすれば“萌え”。  膨大な資料に則って描かれる『先生と僕』がなぜ、擬人化作品なのかといえば、“人物”が“キャラクター”として生まれ変わっているからです。作者によって歴史上の人物から生まれ変わったキャラクターが織りなす関係性の楽しみ。寺田寅彦の写真を検索して微妙にガッカリしている場合ではないのですよ!