ある日、涼子に呼ばれ屋敷を訪ねた亜季。その日の夜、青ざめた顔をした涼子の旦那を見かけるも、翌日その事を聞くと帰っていないと嘘をつかれてしまう。見間違いだったのかもしれないと思っていると、屋敷の使用人から東京へ帰った方がいいと言われ…

銀座の本拠を置く広告代理店に勤める、泊八重(とまりやえ)は、30歳。美人だけど男勝りのやり手と評判だった。私生活は謎に包まれているものの、無理難題を次々と乗り越え大成功を収めていく。しかしその裏では…。

「お仕置きよ」１日のうちで僕の１番好きな時間です。罰を受けたくてミスしてしまうのです…。女子大生の美奈さんが家庭教師としてやって来たのはニヶ月前のこと。それから毎日のように縛られたい…そればかりを考えるようになってしまった…。その他、9編をふくむ神崎春子のエロスがほとばしる短編集。

「どら、脚を開いてみい」。りんは幼くして義母に借金のカタとして厄介払いされ、漁港を牛耳る実力者・黒岩（くろいわ）に、妾のひとりとして身請けされてきた。黒岩家には竜多（りゅうた）と竜正（りゅうせい）という年の近い兄弟がおり、兄は侮蔑の目を、弟は同情の目をりんに向けるのだった。それでもいじめの集中砲火を浴びる実家よりは平穏な日々のはずだった。時がたち、黒岩がりんを抱いている最中に倒れ……！誰の助けもこない屋敷で、ふたりの兄弟に翻弄されて生きる「父の妾」の運命は？官能小説家の大家・神崎春子が贈る昭和激動物語。※この作品は「comic RiSky(リスキー) Vol.29」に収録されています。重複購入にご注意ください。

ニューヨークに待ち受けていたのは、夫以外の男との激しいたかぶり……。梨絵（りえ）は、ショパンコンクールで優勝した美人ピアニスト。愛する夫・勲（いさお）と結婚し、商社マンの勲についていく形でニューヨークで暮らし始める。ある夜、街のジャズバーで出演者のピンチヒッターとして現れた野蛮なジャパニーズ・ショウのピアノを聴いて、梨絵は衝撃を受ける。美しくて繊細な音色が、梨絵を陶酔に包む。それでも、ダウンタウンに暮らす男と再会する接点などないはずだったが!?官能小説家の大家・神崎春子が贈る官能ロマン。

設計事務所で図面をひく平穏な毎日を送っていた亮だったが、突然兄貴夫婦が飛行機墜落事故にあい、遺児である累(ルイ)を引き取ることに。それからというもの、なんと魔界なるものが攻撃してきて…!?

「輪廻転生って信じる？」北面の武士、源義為と吉野山に住む陰陽師の子、式部行詠はそれはそれは仲睦まじく暮らしていた。ところがある日、義為のみが都へ向かうことになってしまった。寂しさをこらえながらも早く賊を捉え、行詠の待つ家に帰りたいと思っていた義為の前へ現れたのは、鬼だった―…。

人気DJのヨーコは、仕事も家庭も円満で充実した日々を送っていた。ある日、出張中である大好きな夫から温泉に誘われ気分良く準備してると、突然人気作家の先生を連れて友人が訪ねて来てしまい、行けなくなってしまう。急いで夫の泊まる宿へ到着したが夫は芸者と楽しくやっていて…？