くだんのふぉーくろあ
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16歳の少女、九段朔夜は奇縁から料理教室講師である志摩塔子という女性と出逢い── ふれ合ううちに仄かな想いを募らせていく。しかし、災厄を予言する“クダン”を塔子が目にしたことで、穏やかだった日常は狂いだし、朔夜は彼女を守るために奔走する。そして己の学校、《九段女子高等学校》の神秘学研究会の春夏冬小兎とともに朔夜は大切な人を守るためフォークロアに挑む────。
16歳の少女、九段朔夜は奇縁から料理教室講師である志摩塔子という女性と出逢い── ふれ合ううちに仄かな想いを募らせていく。しかし、災厄を予言する“クダン”を塔子が目にしたことで、穏やかだった日常は狂いだし、朔夜は彼女を守るために奔走する。そして己の学校、《九段女子高等学校》の神秘学研究会の春夏冬小兎とともに朔夜は大切な人を守るためフォークロアに挑む────。
私はミステリー漫画の登場人物が「顔が良い」と、結構読める。美しい顔が恐怖にor暗い本性に歪むのも、沈んだ顔が美しい笑顔を取り戻す瞬間も堪らないのだが、それが劇画調だと、怖すぎる(なので金田一少年とか好きです)。 本作の凛々しい主人公も、彼女が憧れ、守ろうとする手弱女ぶりなヒロインも、周囲の協力者達も、美しい女性ばかり。その誘引力は強い。 彼女達を襲う怪異は、タイトルの通り「件」と呼ばれる〈予知〉の妖怪をベースとした物。そこにとある都市伝説を加える事で、迫り来る恐怖のある怪異を創作している。 ヒロインに迫るタイムリミット。怪異の「真相」を巡る物語はスリリング。九段下を舞台とした女性ばかりのミステリーは、美しく楽しい一冊だ。 【ゲームについて教えてください】 こちらの原作はゲームなのですが、ストーリー部分はこの漫画を読んでもネタバレとか大丈夫なのでしょうか?私はゲームやらないので良いのですが……。 それにしてもキャラクター原案はイラストレーターのはねことさんで、ゲームビジュアルは非常に美しいのですが、煮汁先生の漫画は全く遜色なく美しい。漫画としての勢いもあって、楽しく読めました。