あらすじ

友人に見栄を張るため、万引きする少女。学校で人種差別を受ける黒い肌の小学生。非行集団に加わり、施設を脱走する少年。退所後も貧困から逃げ出せず、飢えてゆく者も。それぞれの重さを抱えて生きる子供たちと、職員は「家族」になれるのか。清濁併呑、人間の物語。
わたしのカッコウたち―児童養護施設のふつう― 1巻

貧困、発達障害、虐待、ネグレクト……それぞれに事情を抱えて、親と暮らせなくなった子供たち。障害を抱えた子供の育児に疲れ果て、虐待をしてしまったシングルマザー。施設で暮らす子供はそれでも母を求める――。ここで働く職員は、親ではない。しかし、ある時は、学校でいじめを受ける子供を守り、またある時は、実の親と問題解決を話し合う。綺麗事では済まされない施設の「ふつう」とは?

わたしのカッコウたち―児童養護施設のふつう― 2巻

友人に見栄を張るため、万引きする少女。学校で人種差別を受ける黒い肌の小学生。非行集団に加わり、施設を脱走する少年。退所後も貧困から逃げ出せず、飢えてゆく者も。それぞれの重さを抱えて生きる子供たちと、職員は「家族」になれるのか。清濁併呑、人間の物語。

わたしのカッコウたち―児童養護施設のふつう― 3巻(完)

施設の子に母親を奪われたと感じる職員の実子の想いは? 親の虐待から逃れた姉弟の自立を阻む壁は? 離職する職員の後悔と自立した子供の今は? 親を亡くした子が新しい親子関係を築く為に職員が成すべきことは? 児童養護施設を舞台に描かれる「ふつう」であるべき日々を目指す者たちの物語、最終巻。