あらすじ

「自分本位で身勝手、忍耐力がなく逃避癖あり。純粋と言えば聞こえはいいが、早い話が成長しない子どものまま」――作画・さだやす圭にも愛される、落語家・山遊亭海彦の破天荒人生!人との折り合い、営業努力に欠陥あれど、落語の芸は天下一品。天に唾(つば)した報いでも、落語家に「高座禁止」とは、まさに翼を折られたエンジェルしかり!闘え、海彦!
山遊亭海彦(1)

お囃子(はやし)の軽妙な音に乗せられて、今日も今日とて真打ち海彦、破顔一笑、高座で一席!――山遊亭海彦は、日本落語協会ナンバー2のお師匠さん・彦八の一番弟子。噺(はなし)をやらせりゃ天下一品、だけど色気にムラッ気、シャレな話にゃめっぽう弱い!せっかく真打ちに上がれたものの、協会の機嫌を損ねて噺家人生はピンチの嵐!シャレは身を助けるのか?

山遊亭海彦(2)

落語をやらせりゃ超一流、だけど人生三流以下!義理より人情よりシャレが先、借金だってあるけれど、アブク銭なら使い切れ!……そんな破天荒さが災いして、落語協会から「3ヵ月の高座禁止」を宣告された真打ち落語家・山遊亭海彦。テレビ営業にだって惨敗続きの貧乏生活の中、惚(ほ)れた相手はなんと亡き師匠のお嬢さんだった!?

山遊亭海彦(3)

「テレビに出ている落語家のなんと常識的かつつまらぬことか。そしてテレビを拒否した落語家のなんと貧乏であることか。……かく生きようと願いつつ現実を前に立ちすくむ落語家が、私に声を揃(そろ)えて言い募る。『もっと暴れさせろ、もっと』と」――立川談四楼が落語家人生を賭して創出する、シャレのために命を懸けた若き天才落語家の生きざま、第3巻。

山遊亭海彦(4)

「自分本位で身勝手、忍耐力がなく逃避癖あり。純粋と言えば聞こえはいいが、早い話が成長しない子どものまま」――作画・さだやす圭にも愛される、落語家・山遊亭海彦の破天荒人生!人との折り合い、営業努力に欠陥あれど、落語の芸は天下一品。天に唾(つば)した報いでも、落語家に「高座禁止」とは、まさに翼を折られたエンジェルしかり!闘え、海彦!

山遊亭海彦(5)

大酒に飲まれて、親の死に目より大切な披露興行を「ドカ抜き」した天才落語家・山遊亭海彦。おかげで落語協会の激怒を買って、除名追放の瀬戸際に立たされ大ピンチ!落語家人生もはやこれまで!?師匠の娘・夏子との恋の行方も見逃せない、破天荒落語漫画、これにて了!――巻末おまけ漫画には、立川志加吾『前座残酷物語』もあって盛りだくさん!