敬愛学園の教師を辞めた阿久津は高校生たちの全てを知り、それを今後の教育に反映させるために高校二年生として編入学する。彼が入った昭和市の昭和青雲高校はライバルの城北高校と地元の盛り場“昭和銀座”のシマを賭けて喧嘩、そこへ漁夫の利を得ようと割って入った関東スケバン連合であったが…。彼女たちが過去に自分に世話になり、頭が上がらないことを利用して急遽自らが昭和青雲の番長になることを提案、強引に受け入れさせる。そして、「男と女は互いの領分を守ってさ。仲良くやってさ。それで世の中は平和になるんだからさ。青春のシマは世界中だよ。地球全部だよ。いや宇宙全部だよ。」と言い放ち、またも強引に事態を収拾させるが…。
たまたま少し体調が悪いときに読んだので「これは俺の頭がおかしくなっているのか?」と不安になったのですが元からぶっとんだマンガでした。 Twitterで本作の画像を見かけて一体何事だろうと調べたところ、飛び込んできたのがこのあらすじ。 「電車内で喫煙していた女子高生のお尻をひんむいて、「せっかーン!!」と叫びながらひっぱたく着流しの男。彼、阿久津無事(あくづぶじ)は筑紫大学付属高校に赴任してきた日本史教師である。」 「正気か?」と思えるような筋書きですがこれでページをめくらせてくるエネルギーというか勢いがすごい。作中で阿久津先生が言うこと自体は確かにまっすぐというか、恐ろしいことに生徒を思ってのことだというのは伝わってくるのです。本当にどうして? 結果として女性のケツを公衆の面前でひっぱたくのが最大の見せ場の男には変わりないのですが、読んでいる間は目が離せません。絶対に負けないし(※自身を排除しようとする女性たちの工作をすべて破る)。 なにはともあれ読者を引きつけるパワーは満ち満ちているので、読まずにネタ漫画だと笑うのはもったいないと感じました。ただ体調が優れないときに読むのはやめたほうがいいと思います。