あらすじ昼夜逆転の研究生活を送る大学院生うららは、後輩の氷彗と一緒に夜食を食べるようになります。そして今回も料理をしながら、牛乳が白い理由や、燻製で薫りが生まれる仕組みなど「おいしい理由」を科学で紐解きます!さらに、2人の関係にも変化が……!?さぁ、理系女子の今夜のメニューは何でしょうか♪
この漫画は、料理漫画?百合だかロマンシスだか言うやつ?いやいや、この漫画一番の見所は…… 「オタク語り」! 農理学部の修士1年女子・鳥見川さんは、料理上手だけれどコミュニケーションに難ありの様子。彼女は化学好きで、オタク語りが止まらなくなる気質。 そんなオタク語りを受け止めるのは、同じ学部で研究室の違う博士課程の塔山さん。彼女は「何故?」という好奇心が止まらない気質。それ故、鳥見川さんの料理化学のウンチクが楽しくて仕方ない。 鳥見川さんが作る夜食を共に食しながら、お互いの欲を満たし、受け入れられる関係性はどう見ても〈運命の人〉。盛り上がる二人の様子を眺めるだけでも楽しいですが、実は化学の解説がかなり分かりやすく、文学部卒の私でも楽しく理解できました。 レシピを知るのでは無く、レシピの「理由」を知ることが出来る、今までに無い料理漫画?化学漫画?これを読んでも料理マスターにはなれなさそうですが、知的好奇心を満たしながら、一人のオタクがありのままで受け入れられる様子を喜びたい、そんな作品です。