長崎、丸山遊郭「みかぐら楼」からの脱出を誓う【月明かり】という名のもとに集った四人の遊女たちは、唐人と日本人女郎との間に生まれた荘太という協力者を得て最初の脱出計画を実行する。しかし、みかぐら楼の楼主、鬼行が事前に察知していたことにより失敗。メンバーの一人あやめを失ってしまう。仲間以外誰も知り得ない情報がどこから漏れたのか、裏切り者がいるのか…。ある日、しずりはひいきのオランダ人、ポトマック船長から結婚を申し込まれる。夫婦になれば脱出できる、自分自分さえ逃げられれば…自分以外誰も信じられぬ女郎たち。人の脆さ、狡猾さを描くシリーズ第3話!