あらすじ

別々で旅行に来た熱海で劇的な再会を果たした藤原と仲井間は、なりゆきで二人っきりの家族風呂に入ることになってしまう。そこで二人の興奮は頂点に達し…!?
落日のパトス 1巻

東京。繁華街から離れた閑静な住宅街で連載漫画家を目指す青年・藤原秋。ある日、隣の部屋に新たな住人が引っ越してきた。その隣人は藤原の高校の恩師・仲井間真。偶然の再会に喜ぶ二人。しかしその晩。藤原は耳にする。隣の部屋から漏れる、仲井間の嬌声。自らの欲望を抑えられず、藤原は隣室を覗き込む。そこにはかつての恩師のあられもない姿が…!? 隣人愛欲物語。淫靡の世界の幕がいま、開く。

落日のパトス 2巻

かつての恩師・仲井間真のあられもない夜の行為を覗き見てしまった藤原秋。興奮とともにフラッシュバックする、学生時代に仲井間と犯してしまった苦い思い出。ずっと心に澱んでいた気持ちを、藤原は仲井間に告白した。しかし、それがきっかけで二人の関係は歪み始める。抑えられない欲望。背徳の淫靡が胎動し始める。

落日のパトス 3巻

海へとやってきた藤原と仲井間。仲井間の水着姿を見て興奮を抑えきれない藤原は、欲望のままに一つのお願いをする…。それがきっかけで加速的に狂ってゆく二人の関係…。そして夜がやってきて二人はついに一線を越えてしまう…!?

落日のパトス 4巻

藤原の提案を受け水着姿で仕事を手伝うまさみ。二人は浴室で淫らな行為に及んでいき…。一方、仲井間は隣室から漏れ聞こえる二人の声に動揺し、思い悩まされる…。淫靡な恋の三角関係の行方は…!?

落日のパトス 5巻

藤原から連載決定の報告を受けた仲井間は酔ってマンションの空室に入ってしまう。暗がりの中、求め合い、暴走していく2人…。興奮を抑えきれなくなった仲井間はついに…!?

落日のパトス 6巻

別々で旅行に来た熱海で劇的な再会を果たした藤原と仲井間は、なりゆきで二人っきりの家族風呂に入ることになってしまう。そこで二人の興奮は頂点に達し…!?

落日のパトス 7巻

ディナーで酩酊状態になった藤原を、下着姿で彼を誘惑するまさみ。歯止めが効かず理性は崩壊。欲望のたがが外れた藤原は流れに身を任せて…!?

落日のパトス 8巻

マンションの空き部屋の暗闇で、我を忘れてひとり快楽に溺れる仲井間。藤原は偶然その現場に遭遇してしまう。暗がり、欲情、ふたりきり…。男女の理性とは裏腹に落日の条件は揃う。恍惚の境地に至った2人はついに……!?

落日のパトス 9巻

仲井間が新アシスタントの末岡とディナーに行くのを阻止できなかった藤原。仲井間が他の男と会うことにモヤモヤしている最中、まさみから“チャラ男”末岡の衝撃の過去が明かされる。膨張する不安と妄想の中で、藤原はあることに気づき始める…。一方、めかし込んでディナーに行き、末岡と大酒を食らった仲井間は…!?

落日のパトス 10巻

文明が生み出した玩具を使って1人快感に溺れる仲井間…。そこに藤原が訪れることによって事態は急変。2人の交情は更なる極致へ…。

落日のパトス 11巻

連載漫画の打ち切り宣告を受けた藤原。傷心の彼は一人旅立つ。旅先で出会ったのは、未だ見たことのない『美魔女』で…!? 一方、藤原を追う仲井間。二人は知る。旅の宿での男女は、何物にも縛られないことを……。

落日のパトス 12巻

旅より戻った藤原と仲井間。いつもの日常を取り戻した矢先、藤原の新担当として女編集・宮が現れる。漫画のことを何も知らない担当に困惑する藤原だが、彼女は藤原の家にまで押しかけてきて…? その事実を知った仲井間の肉体は、やはり藤原の部屋へと向かい…!? 淫靡な男女の関係は、さらに進む。それは前進か、それとも後退か。ここまで来たら、もう戻れない。

落日のパトス 13巻

自室にて仲井間の顔に欲望をぶつけてしまった藤原。悶々とした想いが募るのは彼だけではなく、仲井間も……。妻として夫との行為に望む仲井間。壁越しにそれを聞く藤原。隣人として。人妻として。男と女の情欲は高まっていく……。そんな中、藤原は“NTR性癖”に開眼…!? さらに、新担当・宮たちとまたもやスーパー銭湯に行くことになって…!? 昂ぶりはとどまらない。背徳の隣人愛欲物語!

落日のパトス 14巻

新連載のモデルは仲井間…? 新担当・宮に促されるまま、仲井間と共に熱海に取材旅行に行くことになる藤原。薄暗い風呂場にて、『被写体』になる仲井間に、藤原は…? そして、並べられた布団で同衾することになり…。ついに、二人の関係に新たなる風が吹く。何も起こらないなどということはありえない。背徳と淫蕩の旅。快楽奔る、背徳の隣人愛欲物語、14巻。

落日のパトス 15巻

あれはなかったことにしましょう── 旅行から戻り、気まずい距離感の藤原と仲井間。それを見て積極的に動くまさみ。さらに藤原は、まさみの新アシスタントの男に絡まれてしまう。そんな中、打ち上げで調子に乗った藤原が熱を出し……。背徳の看病。甘える男が目覚めさせるのは、母性…? この関係は、一体何なのか…。

落日のパトス 16巻

淫靡。欲望。艶めかしき聖なる夜。クリスマスを控えた藤原は、少し違う仲井間の空気を感じさらなる欲望を加速させる。その予知にも似た想像は、嬌声によって輪郭を伴い始めて……? クリスマスイヴから始まる、性なる時間。淫靡なる扉が開く。

落日のパトス

リアルじゃありえないのに生々しい

落日のパトス 艶々
野愛
野愛

艶々作品の魅力は人物の解像度の高さだと思う。 ご都合主義のどエロい設定どエロい肉体どエロい展開。絶対にありえないことだらけなのに、人間の感情は異常なほどリアルに描かれている。 壁が薄すぎるアパート。 駆け出し漫画家の青年・アキ。 隣に引っ越してきたのは、高校時代の憧れの先生。 単身赴任の旦那がいる日だけ、先生の部屋から喘ぎ声が聞こえてくる。 エロ漫画過ぎて逆に清々しいほどのシチュエーションでありながら、まあ焦らすこと焦らすこと。 後ろめたさを抱えながらもどうしようもなく先生に惹かれてしまうアキ。 アキの視線に興奮したり、うぶな反応を愛おしく思ってしまう先生。 お酒を飲んで暴走したり、一緒に海に行ったり、アキのアシスタントの女の子に嫉妬したり…。 一線を越えてしまいそうな瞬間が訪れるけれど、ためらう。 一線は越えないものの、2人の距離は縮まり、寸止め的行為も過激になっていく。 踏み出せない臆病さ、踏み出さない狡猾さ。もう止められない域まできているのに、相手の様子を伺い続ける2人。 あっさりヤっちゃうよりもずっとエロいし、生々しい。リアルじゃありえない話なのに、リアルだと感じてしまう。 艶々先生、天才だなあ。 自分勝手で狡くて可愛くて不器用で欲望に正直で…艶々先生の描く女性はとにかく生々しくて魅力的なのでぜひ体感してほしい。