えんどおぶばろる
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菊池 晴は、物心つく頃から異質なモノが視えていた。他人には視えないソレは、月日が経つごとに恐ろしさを増していき、周囲を巻き込んで襲いかかる化物となった。自分が何者なのかもわからず、ただ化物を避けながら大学生活をおくるハル。ある日、帰宅途中で襲われ路地裏に飛ばされてしまったハルは、美しい人の姿をした獣を呼び出してしまい――!?
菊池 晴は、物心つく頃から異質なモノが視えていた。他人には視えないソレは、月日が経つごとに恐ろしさを増していき、周囲を巻き込んで襲いかかる化物となった。自分が何者なのかもわからず、ただ化物を避けながら大学生活をおくるハル。ある日、帰宅途中で襲われ路地裏に飛ばされてしまったハルは、美しい人の姿をした獣を呼び出してしまい――!?
「未知の相手と戦うために激強パートナーの手を借りる」シチュエーションや「世界に存在する神秘とそれを管理する組織」モノがお好きな方は手に取っちゃってOKだと思います。 幼少期から化け物に襲われる体質の主人公・菊池ハルはひょんなことから聖獣・トリスタン(めちゃくちゃ強いイケメンの鳥)と契約を結び、自身に秘められた力と運命に向き合うことになるのだった!という鉄板のプロローグ。信頼しかないですね。 登場人物は相棒のトリスタン卿を始めみな一癖も二癖もある強キャラオーラを纏った連中ばかり。しかもみんな情報を意味深に小出しにしてきて説明しきらないといういやらしさが素敵…。ファンタジーとしての純粋な出力の高さのほかに、ハルくんをめぐって権謀術数が繰り広げられるのが本作のストロングポイントでしょう。 そんな状況に放り込まれているのに常に前向きなハルくんも非常に魅力的です。キモが据わりまくっている主人公大好き! 1巻のラストでは彼に対してある過酷なルールが示されるのですが、そこからも「濃い物語をやるんだ」という覚悟を感じて震えました。 まだまだ謎だらけで広がりを感じる世界観のなかで、腹の底の見えないキャラクターたちが美麗に躍動するのがマジで楽しみです。